すべては、つながっている。
過去のすべても、世界のすべても、今の自分を形づくっている。
たとえば——
高校時代、カバンの中に牛乳をぶちまけられるような陰湿ないじめを受けたこと。
大学院を修了して社会に出たあと、働きづめでも生活が苦しく、1日の食費を200円に抑えても光熱費が払えず電気を止められたこと。リハーサルに向かう交通費すらなく、交番でお金を借りたこと。
イスラエルに留学中、ガザ地区との戦争で地上戦が始まり心底焦ったこと。
そんな過去のすべて。
そしてそれだけでなく、世界のすべてが自分とつながっていると感じている。
たとえば、お米を食べるという行為ひとつとっても、それを育てた人がいて、太陽や水や土や風があって……
宇宙のすべてがあってはじめて僕が生きられる。
1人の人間の中に、宇宙のすべてが宿っている。
今自分がここにいて、こうして生きていられるのはこれまで生きてきたすべての人々、そして今を共に生きるすべての人がいるからだ。
全ては僕に必要なことだった。
そして、あなたがいるから、僕がいる。
みんな、いつもありがとう。