コンサート

【ご報告】ピアノ・リサイタル延期のお知らせ

この度、7月27日(土)の札幌公演と、8月12日(月・祝)を延期・出演取りやめにさせていただくことになりました。

特に今回は、
DMなどで個別に営業しなくてもリサイタルのお知らせをしただけで沢山の方々にチケットを申し込んでいただいたので、
楽しみにしてくださっていた方々には本当に申し訳なく思っております。

延期にした理由(言語化にトライしてみますが、伝えるのが難しいです)

ここ数年で音楽について感じられることが更に深くなり、
響きの聴き方や体の使い方が自然と変わってきたのですが、

【頭で理想の音をイメージし、体の感覚も音楽に統合させて弾いて、耳で音を聴く】

というのは変わらずやりつつも、

離鍵を感じるタイミングを(体だけじゃなく耳の感覚も)少し早めにしてみたら、
自分の音楽(リズムとメロディーとハーモニーを感じること)とうまく統合できずここ1ヶ月ほど悩んでいました。
(実際にタイミングそのものを早くするという訳ではなく、タイミングを早く”感じる”だけです。結果的にタイミングが早くなりますが、「する」のと「感じる」のでは全く違います。)

これがうまく統合されたらまた更に成長できるはずなのですが、
なかなか音楽として統合されるに至らず自分の演奏に納得できない日が続きました。

実はここ1年くらい悩んでいた

実はここ1年くらい自分の理想の音とのギャップが埋まらないまま誤魔化しながら演奏をしていました。

自分の理想に届くことはありえませんが、あまりにも自分と理想とのギャップが埋まらない期間が続くとストレスが溜まりますよね。

人前で弾くには自分の音楽にある程度は納得していないといけません。
納得せずに弾くことも可能ですが、楽しく演奏するのが難しくなります。
(楽しさを装うことはできますが、今回に関しては自分を誤魔化すことができなかった。)

自分の音楽に満足したら成長が止まるので音楽家として終わりですが、納得はしていないといけません。

そのため、今回は延期という形で時間をいただいて、
しばらくはソロ・リサイタルという形での演奏活動をお休みさせていただくことになりました。

おそらく、上に書いた私が悩んでいることが具体的にどんなことなのかわかるピアニストはいないと思います。(「大体こんな感じ」ってのはわかると思いますが。)

完全に個人的な感覚ですし、
大抵のピアニストはそこまでミクロの視点で考えなくとも自然にピアノを弾けているからです。

リズムとメロディーとハーモニーを感じる深さがそこまで深くなくても楽しそうにピアノを弾いている人たちを羨ましく思う時もあります。

でも他人との比較が全く意味のないことであるのはわかっているし、
個人個人で悩みはあるので私の悩みが特別だとも思っていません。

「自分の声に近づける」という目標に近づくために新しい発見をしてしまったから、それを少しは安定して表現できるようになりたい。

そのためにお休みをいただいて自分と音楽に向き合う時間を作ることにしました。

必ず成長して戻ってくるので応援よろしくお願いします!

今悩んでいることが音楽として統合される頃には、もしかすると結果的にまた前の演奏に戻っているかもしれませんが、とにかく試行錯誤して自分の演奏をレベルアップさせていきたいです。

このようなことはイスラエル留学中に一度経験があって、
この時はスランプなのかなーと思っていましたが、2,3ヶ月悩んで試行錯誤した結果、
一気に演奏家として成長できました。

今回も同じような感じなのでどうか一段と成長した演奏を楽しみにしていただければと思います!

9月までに入っている演奏はお休みさせていただき、
次の演奏会は10月3日のデュオリサイタルになります。

必ず成長しますので、
どうか引き続き応援をよろしくお願いします!!!