こんにちは、しもんです!
Twitterを眺めていると、クラシック業界でバズってる意見って、
(僕の体感ですが)9割くらいはネガティブな投稿が多いなぁと常々感じています。
それもそのはずで、
そもそも人間はネガティブなことに引き寄せられる傾向があるからです。
なんならクラシックとか関係なく、
バズってる意見って、『ネガティブなことを書いてそれに共感している人が多数いて』…という図式になることが多いですよね。
でも、「ネガティブなことに引き寄せられる」ということ以外にも、
「なんでできないの?(完璧主義)」
「それくらいやって当たり前(根性論)」
「クラシックはすごいんだぞ(マウンティング)」
という思考がクラシック業界の人たちには根強くあるのだと思う。
ネガティブな伝え方ばかりするクラシック業界の人々
このブログ記事を書いている私も過去はガッツリと上の思考だった。
もちろんまだ上の思考が出てくることもありますが、
今は自分の活動の場が広がったことにより広い視野で物事を捉えられるようになったので、伝え方にはとても気を遣っている。
専門分野で「狭く、深く」追求している人たちは、同じ分野の仲間に対しても他の分野の人たちに対しても戦争をしかけてしまうことも多い。
その理由として、
✔︎ 読む人を想像するスキルが足りない
というものがあると思う。
自分が言いたいことを、相手を想像せずにとにかく言っている。
だから、「完璧主義・根性論・マウンティング」が表に出てしまうのだ。
ネガティブな伝え方をする必要があるかどうか
以前、このようなツイートをした。
クラシックの演奏家に限らず、みんな「誰かに何かを伝えたい!」と思っているからTwitterに投稿すると思うのですが、
✔︎ 相手に伝わりやすい投稿
を意識していない人が多くてもったいないなぁと思う。
内容は変えずとも、読む相手のことを想像して伝え方を工夫するだけで何倍も伝わりやすくなる😊
あなたは「相手に合わせて伝え方を工夫するなんてダサい!」と思っているのかもしれない。
でも、どんなに内容がすばらしくても伝え方を工夫しないとそもそも読んでもらえない可能性がある。
もしあなたが演奏家(表現者)なら、”伝える内容は変えずに伝え方を工夫すること” に力を注げるはず。
ネガティブなことだとしても、伝え方をポジティブに変換することはできるんですよね。
例えば、レッスンでテンポが走っている生徒さんがいて、
先生「急がないで!」とアドバイスをしてしまうと、生徒は「急いじゃダメだ」という【やってはいけないことリスト】が増えていくことになる。
こんなんで音楽の自由さが養われるだろうか?
「急がないで」より良い言葉は「落ち着いて」だ。
「落ち着いて」という言葉には禁止する意味は含まれていない。
言葉をネガティブからポジティブ(というよりニュートラル)な表現にすることで、より自由な幅の中で音楽を表現することができるようになる。
おそらく、今Twitterで意見をたくさん言っている先生やピアニストたちも、
小さい頃から
・○○してはダメ
というピアノ教育を受けてきたのだと思う。
その呪いから解き放たれていない先生やピアニストたちはとても多い。
でも、ネガティブな言い方をしないと恐らくバズってすらいない
バズっている投稿をみた他の人たちが「ネガティブじゃない言い方にしたら良いのに」と投稿しているのも見かけた。
でも、きっとネガティブな言い方をしたからバズったのだと思う。
そもそもバズっていなければみんなの目に留まることすらできない。
だから、Twitter上ではあえてネガティブな言い方をしている人もいる。
そうすると、どうなるか。
あの人、いつもネガティブなこと言ってるな。そういう業界なんだな。
となってクラシックから離れていく人を作ることになる。
一人一人のバランス感覚が求められる
ネガティブなことを言っているピアノの先生やピアニストが言っている内容は間違っていない(ことが多い)。
僕個人としては共感できることもたくさんある。
しかし共感すると同時に、そういう投稿をみて嫌悪感や不快感を感じることも多い。
ネガティブとポジティブのバランスは、
ネガティブ1に対して、ポジティブ3〜5倍必要であることが心理学の研究でもわかっていますが、
Twitterで意見を発信しているピアニストや先生方は立派な情報発信者なので、ネガティブとポジティブのバランスをもう少し見直してから投稿したり、
表現を変えてみる努力が必要なのではないかと個人的には思っています。