こんにちは、しもんです!
先ほどこういうツイートをしました。
テレビ番組でも、
「ミスの無さ」や「速く弾けるか」を競い合わせたりしていますが全くのナンセンスだと個人的には思っています。それらが無意味だとは言いませんが、芸術はそもそも競い合えるものではない。
客観的にみてわかりやすいものだけに囚われしまうと芸術から遠のいていく危険性大です。
— 佐野 主聞 / ピアニスト×ブログ×YouTube (@Shimon_Sano) October 3, 2020
テレビ番組でも、
「ミスの無さ」や「速く弾けるか」を競い合わせたりしていますが全くのナンセンスだと個人的には思っています。
それらが無意味だとは言いませんが、芸術はそもそも競い合えるものではない。
客観的にみてわかりやすいものだけに囚われしまうと芸術から遠のいていく危険性大です。
今日話すことはほとんどの人には伝わらないかもしれませんが、自分のために書きます。
クラシックの存続とビジネス
上記のツイートは、芸術を存続させたい1人のクラシックのピアニストとしての意見です。
もちろんビジネス的な観点からみると、某テレビ番組のようにクラシック音楽を歪めて使うことでピアノというものに興味を持ってもらって価値を感じてもらうことに関しては素晴らしいと思っています。
コンクールだってビジネスだし、ビジネスがないと音楽界自体が壊れます。
それはもちろんわかっています。
しかし私が言いたいのは全体的なバランスの問題です。
例えば(ありえない話ですが)、
100%の人がクラシックを使って人を競わせるようなテレビ番組が良いと思ってしまったらクラシックは廃れますよね。
そこでクラシックという芸術を歪めない形でちゃんと後世に残すために行動している人たちが必要なわけです。
だけど、クラシックを理解して体現できる人の中で影響力を持っている人というのは圧倒的に少ない。
これが問題。
本来のクラシックの伝統(これは変容しようがないもの)とビジネスとのバランスをちゃんと考えられる人間がもっと増えて欲しいし、影響力をもて欲しい。
クラシックにおける美しさの感覚とか音そのものへの探究心とかを持っている人が影響力を持って欲しい。
私はクラシックとビジネスのバランスを自分なりに保つために活動しています。
ちなみに今の現状を悲観しているわけではありません。
なぜなら、最終的には良いバランスに落ち着くと思っているからです。
実はわりと楽観的に見ています。
なぜ楽観的に考えているかというと、ここ3年以上の私のネットでの活動を通してクラシックの本当の姿がわかる人(クラシックの耳を持つ人)が増えてきたと実感しているからです。
美しいものを美しいと感じてくれる人は少なくないのです。
今までは影響力のある人がその美しさを伝えられていなかっただけ。
ここに関しては私の役目だな、と思っています!
…でももっと仲間が欲しい!
仲間を集められるようになるためにももっともっと影響力を得るために頑張ります。
同業者からは嫌われ続けるだろうけど。笑