ピアノ練習法

リズムを守るのはキホンの『キ』

こんにちは、しもんです!

今日はクラシック音楽…というか音楽において1番の基本について書きます。

クラシックにおいては、

✔︎メロディーとハーモニーを統合して感じることによってリズムの感じ方が変わる

ということが起きるのですが、今日はその前の段階の基礎中の基礎の話をします。

世界中の先生のレッスンを受けたり聴講したりしてきたけど、
先生たちが生徒を叱ったり、もはや呆れて適当にあしらったりする1番の理由って、

✔︎ 生徒がリズムを適当に弾いている

です。(私的統計)

まずはリズムを守って弾かないと自由なリズムでは弾けないのだ。まさに守破離。

メロディーやハーモニーが多少音楽的じゃなくてもすぐに怒る先生はあまりいないけど、リズムに関してはガチでキレてる先生や、呆れて苦笑いしてる先生を何回もみたことがある。

リズムは作曲家の意図を表現するためのキホンの『キ』。算数です。真剣に頭を使って慣れていけば絶対にわかる領域。

すこし厳しい書き方をしましたが、リズムを理解して体現できるかどうかで天と地の差がつきます。

※この記事は、リズムの数え方について書く記事ではありません。
リズムは独学でも無限に学べるし考えたらわかる範囲なので、それをちゃんとやろうね、という記事です。

リズムを守るのはキホンの『キ』

リズムや拍子の数え方って、四則演算ができる小学生なら誰でもできることです。

そう、リズムの基本は算数なのです。

※人には向き不向きがあるので四則演算が苦手という人もいるかもしれませんが、
今回は四則演算ができるという仮定で話を進めます。

リズムを適当に弾いているとバレます

誰かの音源を聞いて、適当にリズムを真似している演奏は一瞬でバレます。

頭で理解できていない演奏は脆いのです。
音楽的な説得力が落ちるし、弾いている人も確固たる自信を持って弾くことができません。

 

まずはちゃんと音楽を算数として捉えて、数を数えましょう。

あなた
あなた
何を当たり前のこと言ってるんだ

と思われるかもしれませんが、残念ながらリズムを理解できていない人は多いのです。

リズムを守ることで音楽の良い緊張感が生まれる

リズムや拍子を守らないと、音楽がうまく前にすすみません。

リズムをズラしたり、すこし遊んだリズムで弾くのは頭で理解してしっかりとリズムを守れるようになった人だけに許される行為です。

クラシックにはクラシックのリズムの守り方があるが…

そもそも適当に感覚で弾いている人はクラシックには向いていません。

でも、「ただリズムを守る」だけではクラシックにはなりません。

「リズムを “音楽的に” 守る」ことが必要になります。

(ここらへんはリズムとメロディーとハーモニーを統合した感じ方になってくるので今日の記事では書きませんが、過去記事や私のYouTube動画をみてみてください。)

今日伝えたいのはそういった上級者向けのリズムの感じ方ではなく、

しもん
しもん
とにかく数を数えてリズムを守って弾こうね

ということです。

できない時の対処法

今まで5万回くらい言ってるのでそろそろ耳にタコができると思いますが、

弾けない箇所があるときは、

✔︎声部を減らす
✔︎ゆっくり弾く

この2つを組み合わせて徹底的にやりましょう!

そしてその後は、
✔︎ ひとつの声部を弾いて他の声部を頭の中で鳴らす(歌う)

これをやるとあら不思議!

ニューロン&シナプスの情報伝達速度がはやくなって沢山の情報をスムーズに扱えるようになるので、だんだんとピアノが弾けるようになります!

頭がこんがらがってる状態で両手で速く弾いても、無意味どころか害になっちゃうよ!

いつまで経っても弾けるようにならない人って、
「なんでできないんだろう」とか言いながら

・間違った箇所だけ直す(もっと前からやり直さない)
・両手で通して弾いてる

という頭を使っていない練習をしています。

 

「どうやったらできるようになるか」、ちゃんと頭を使って考えましょう。

通した時に同じところを何度も間違えるってことは、間違える前の部分からゆっくり練習したり声部を減らして練習しないと弾けるようになりませんよね。

 

・テンポは速いまま、両手で弾いて、間違えた箇所だけ音を弾き直して次にいく
・原因を分析せずに弾けたらラッキー、みたいに思っている

 

こんな練習してたらいつまで経ってもうまくなりません。

もし上記のような練習をしている人がいたら、考えを変えましょう!

「趣味でやっているから楽しければ良い!」という人もいらっしゃると思います。
しかし、同じ時間を使うなら集中して頭を使った方がよっぽど人生が豊かになりますよ😊