こんにちは、しもんです!
Twitterにこういう質問が届いたのでお答えします。
@Shimon_Sano しもんさんは、ピアニストとしてお忙しいでしょうが
お子さん等若く吸収力が良いお子さんに教えたりはしないのですか?私はいつも子供のミスタッチを怒ってしまうので自分からピアノになかなか近寄らなくなってしまい自己嫌悪です。
いつもしもんさんには勇気づけられます。— me (@lemoned0628) August 19, 2021
しもんさんは、ピアニストとしてお忙しいでしょうが
お子さん等若く吸収力が良いお子さんに教えたりはしないのですか?
私はいつも子供のミスタッチを怒ってしまうので自分からピアノになかなか近寄らなくなってしまい自己嫌悪です。
いつもしもんさんには勇気づけられます。
このブログや私のTwitterを昔から見てくださっている方は、ミスタッチに関する質問に答えているのを知っていると思いますが、大切なことなので何回でも書きます😊
まず、紹介したい本はこちら。
この本は、心から全ピアニストとその関係者(生徒さんの親など)に読んでいただきたい本です。
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ミスタッチをすること自体が悪いのではなく、そこに至った過程が大切です。
音楽(リズム・メロディー・ハーモニー)を深く感じているのであれば、ミスタッチをしたところで全く気になりません。
それどころかミスタッチすら音楽として昇華されます。
その音やフレーズを弾く前に、一度ミスタッチをした箇所を思い浮かべて(頭を使って)ミスタッチしないように弾くことが必要ですが、しかしここでも陥りがちな罠があります。
それが、「ミスタッチしないようにしよう」と考えることです。
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、
「ミスタッチしないようにしよう」という頭の使い方だといつまで経っても音楽の真の表現に近づくことはできません。
必要なのは「リズム・メロディー・ハーモニー(音楽)を感じるように頭を使うこと」です。
こちらは5年以上前に書いた記事ですが、リズムとメロディーとハーモニーをどう感じたら良いかの考え方を書いています。
音楽を感じるということに意識を向けることができれば、ミスタッチは少なくなるし、ミスタッチしたとしても聴いている人はそれが気にならなくなります。
なぜなら、音楽を感じている演奏だからです。
ミスタッチが気になる場合は音楽を深く感じられていないのが原因なので、「ミスタッチ自体が悪いわけではない」ということをよく覚えておいてください。
ミスタッチを嫌いすぎてしまうと、どんどん音楽から離れていきます。