意見

【質問】音大に行かないとピアニストになれないのか?

こんにちは、しもんです!

先日こういうツイートをしました。

「音大に行かないとピアニストになれないでしょうか?」

という質問をたくさんいただくのですが、音大に行かずにピアニストという職業になっている人はたくさんいます。

もちろん音大に行くメリットはあります。
でも、音大に行ったからといってピアニストになれるわけではありません。

ここ大事。

今日はピアニストになるために音大に行こうとしている方に向けて、
音大のメリットやデメリットなどを書きます。

音大に行かないとピアニストになれないのか?

上に書いたように、一番大切なことを一番最初に言います。

・音大に行ってもピアニストとして活動していない人はたくさんいる

・音大に行かなくてもピアニストとして活動している人はたくさんいる

音大に行ってピアニストとして活動していない人

「音大に行ってピアニストとして活動しない人」というのは、ピアニストとしての道を諦めたり、他の道を選んだ人のことです。

これは本当にたくさんいますし、それがその人の道だったというだけなので悪いことじゃないです。むしろ素晴らしい選択だと思います。

ここで私が思う大事なことは、

ピアニストとして活動 “できなかった”→×

ピアニストとして活動 “しない選択をした”→◯

その人が “できなかった” のではなく、その人がそういう “選択をした” から今のその人があるわけです。

ピアニストとして生きる選択をすることは今の時代いくらでも可能です。

それでも他の道を選んだのですから、その決断はその決断で素晴らしいことだと思うのです。

「音大に行ったからといってピアニストになれるわけではない」と昨日言いましたが、
もっと正確に言うなら「なれる・なれない」ではなく「(その人の意思で)なる・ならない」なんですよね。

「音大に行ってもピアニストにならない選択をした」というだけの話なので、それはそれで素晴らしい決断。

音大に行かなくてもピアニストとして活動している人

「音大に行かなくてもピアニストとして活動している人」というのはYouTuberだったり、有名ではなくともカフェやバーなどで演奏をしている人のことです。

この人たちは音大に行ってるわけじゃありません。

でもピアニストとして食べてるんですよね。

実際に音大に行かなくても活動している人はいるのです。

※音楽的に良いかどうかはまた別の話です。

音大に行くメリット・デメリット

音大で得られる「情報や体験」は今の時代は独学でも得ることができます。

でも、音大で得られるのは独学よりも圧倒的にリアルな情報と体験です。

声楽家の人たちと一緒に合唱したり、みんなで古典舞踏を踊ったり、毎日音楽仲間と会えるというのは音大だからこその体験。

私はこの「圧倒的にリアルな情報と体験」にお金を払っていると思っています。

音大で得られることとして、

・生涯の音楽仲間と出会いやすい
(独学でもネットなどで簡単に出会えるが、大学の仲間の方が圧倒的に距離が近い)

・大学にしかない施設が使い放題
(図書館などは誰でも使えるが、これも大学生になった方が距離感が近いので使いやすい)

・その他、独学で得ることは難しい体験が当たり前のように体験できる。

音大に行く上でのデメリットは「お金がかかること」と思われがちですが、
お金を払うことで覚悟が決まって貪欲に吸収しようとする心理も働くのでお金を払うことは悪いことではありません。

もう一つ大事なこと

あと、もう一つ大事なことを言わせてください。

音大に行ったからといって音大のカリキュラムなどに任せるのではなく、自分で独学できる人が将来実を結びます。

結局、大学に入っても独学するんですよ!

これを分からずに大学に行ったら成長はものすごく遅くなったり停滞したりします。

あと、もう1つだけめっちゃ大事なことを言わせて!

✔︎大学に入ってもちゃんと独学できる人が最強

「音大に入ったらピアニストになれる」って考えてる人は自責思考が足りないと思います。

自分で調べて研究して磨いていく情熱がないと音大に入っても音大の良さを享受することはできません。

学びにおいて一番効果的なのは、自分の力で精一杯やってみた後に他人を頼ることです。

もちろん分からない内に教えてもらった方が時間効率が良いのでお金を払っているならどんどん聞きましょう。

しかし、独学する過程で自分もレベルアップするので相手に何かを聞く時もレベルの高い質問をすることができます。

そうすることで学びの質が上がるのです。

 

やっぱり生涯学習。

 

自分で勉強する姿勢がある人はいくつになっても魅力的だと思います。