まず、コンクールでオクターブを多用するような曲を
弾く必要がないよ!
大曲とか難曲を弾く必要もない!
入賞することだけが人生における音楽の目的ですか?
単純に自分の好きな曲を弾いたら良いと思う。
人には向き不向きがある。
一つ言いたいのは、
コンクールなどで
近現代の曲を弾きまくってる人の中には音に色のない人が沢山いる、ということです。
クラシック音楽的に重要なのは、「弾けること」よりも「感じること」です。
そのため、近現代などの曲をバリバリ弾くよりも、バロック・古典を音楽的に弾けるほうが魅力があります。
これが「ピアニスト」と「音楽家」の差。
クリスティアン・ツィマーマンの言葉を引用すると、
ピアニスト(pianist)は「ピアノを弾く人」。子供だろうとアマチュアだろうと、ピアノを弾いていればみんなピアニスト。
音楽家(musician)は「音楽を感じて表現する人」。
「ピアニスト」と「音楽家」の間には天と地ほどの差がある。
みんな「音楽家」になれるはず。
コンクールのせいで「ピアニスト」を目指してしまうくらい
なら、コンクールをやめた方がいい。
エリソ・ヴィルサラーゼ先生や
ディーナ・ヨッフェ先生など、
世界の超一流のクラシック音楽家たちが、
古典派の重要性に関して語ってます。
そして、コンクールの害についても。
ヨッフェ先生は涙をためながら、
「今の若い子たちがコンクールでの入賞を目指すことで、
全く音楽とかけ離れたことをしているのは、
私たち(の世代)がコンクールを広めてしまったせいよ。
私たちのせいよ…」
と仰ってました。
(数時間、ヨッフェ先生と話す機会があって、
その時に仰ってました。)
もし、
「ルールの中でシンプルに美しく音楽的に弾く」
ということに面白みを感じないとしたら、
勉強不足、
あるいは、
クラシック以外のジャンルが向いているのかもしれない。
「ルールの中でシンプルに美しく音楽的に弾くこと」
ができなくても、
職業としてのプロの「ピアニスト」にはなれます。
ですが、
上記の考え方が根本にあることで
クラシックの「音楽家」に近づけると思います。
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