全国を旅しているヤマハのLovePiano!
7月11日〜24日はLovePianoの一号機がJR札幌駅に設置されました。
今日はTwitterに投稿したこの感想では伝えきれなかった部分(響きについてなど)を深掘りします。
【札幌Love Piano感想】滞在時間3時間
・良かった点
✔︎聴いてくださっている方々のノリが良い
✔︎運営が演奏時間を設定してなくとも譲り合ってた
✔︎新しいピアノ仲間と知り合える・きつかった点
✔︎夏は、暑さや湿気との戦い・反省点
✔︎たまに耳を休ませるために外に出るべきだった。笑 pic.twitter.com/qAz5SDqfE7— 佐野 主聞 , (@Shimon_Sano) July 24, 2019
因みに投稿動画のYouTube版はこちら!
札幌駅のLovePiano【感想】
感想は完全に個人的なものです!
以前、品川駅のLovePianoでは色々な問題がありました。
今回、札幌ではどうだったかを書きます。
品川のLovePianoについてはこちら!
良かった点
✔︎聴いてくださっている方々のノリが良い
✔︎運営が演奏時間を設定してなくとも譲り合ってた
✔︎新しいピアノ仲間と知り合える
大変だった点
✔︎今の時期は湿気でかなり体力が持っていかれるので演奏に集中するのは大変だった
✔︎普段は基本的に家の中で仕事をしているので、駅の中の雑音の中にずっといると耳が感じるストレスが凄かった
→3時間も同じ場所にいないで、たまに外に出て休憩すれば良かった
ヤマハの努力
✔︎湿気の中で弾かれまくったピアノなので最後は鍵盤が上がらなくなってたりしたけど、
色々な人に弾かれまくっても良い状態を維持できるのはピアノそのものの素晴らしさもあるけど、調律師の方の調律と調整のおかげだと思いました。
設置された場所の環境について
11日〜22日までは少し人が集まりづらい場所に設置されていましたが、
裏を返せば、通行人の邪魔になる場所ではなくちょうどよく人がいない場所に設置されたので誰でも弾きやすい環境だったと思います。
聴いている人数は多くても3〜40人くらいだったと思う。
23,24日はJR札幌駅構内の有名な待ち合わせ場所の1つに移動されたので、
人は100人くらい聴いてる時もあって多かったですがそもそも広い場所なので通行人の邪魔になるほどではありませんでした。
ですが、
「ちょこっと音を出してみたい」という人にとっては、あまりにも聴いている人が多くて弾きに行きたい気持ちはありつつも勇気を出せないって人はいたかも。
これは人それぞれの性格の問題で、他の人が背中を押すのも限界があるので仕方ないと思いました!
ですが、子供で弾きたそうにしてる人がいたら大人たちはどんどん譲っていたのが印象的でした。
そもそも駅ピアノとかストリートピアノで弾こうと思う人って、良い意味でどこかネジが外れてないとできないんですよね!(褒め言葉です)
演奏時間について
演奏時間は決められていなかったですが、私が聴いた限りだと他に並んでいる人がいる中で10分以上弾き続ける…みたいな人はいなかったです。
都庁ピアノでは演奏時間は5分まで、と決められています。
(他に並んでいる人がいなければずっと弾いて良い)
こういうイベントで係の人をずっとつけておく、というのは難しいかもしれませんが、
演奏時間があまり長くならないように「長くても一回の演奏につき7分くらいまで」と明示しておけば聴く側も弾く側も満足度が増すかもしれません。
(7分にしたのは、個人的な体感で8分以上同じ人が弾いてると「長いなぁ」と感じるため)
響きについて
11日〜22日はピアノの後ろに壁がありました。
最初のうちはピアノが後ろの壁につけられた状態だったので音がこもりまくりでしたが、
しばらく経つと後ろの壁とピアノの間が10cmほど空いた状態で設置されたので、
壁についた状態よりも圧倒的に響きを聴きやすくて弾きやすかったです。
特にクラシックのピアニストは耳で音楽を作るので
音と音の間がちゃんと聞こえてこないとめちゃくちゃ不安になります。
私個人の感覚として、耳を無視することができないので今回のようなピアノだとなかなか弾きにくくて実はめちゃくちゃ怖かったです。
23,24日は完全にピアノの後ろに何もない状態だったので、
聴いている側と弾いている側の響きの聞こえ方の違いは更に顕著になりました。
ピアニストたちはこのギャップをイマジネーションでカバーするのですが、
「こうやって弾いたらこういう感じで聞こえてるだろう」というイメージが難しいほど雑音や騒音があるので耳を使うピアニストほど弾くのが怖かったと思います。
私はブログやYouTubeでもよく言っているのですが、個人的には
人に聴いてもらうのに演奏者が耳を使わないのは失礼だと思っています。(※)
人には聴いてもらうのに自分では聴かない…ってなんか自分勝手だと思うんですよね。笑
ただし!
今回のようなストリートピアノや駅ピアノはそんなこと言ってられない環境だし、
聴いている人が楽しんでくれたらそれはもう音楽になってるので良いのです。
(※)
「耳を使って弾きたい」
「耳を使って弾かないと怖い」
というのは私の個人的な感覚なので、
「全員がそうあらねばならない」と言ってる訳ではありません。
個人的な反省点
✔︎ストリートピアノで弾いて盛り上がるような曲ってアンコールピースとか短い小品だったりするのですが、
普段からそういう曲を練習している訳ではないのでアンコールピースも普段から練習して置かないとな、と思った。
✔︎どんなに雑音がする場所でも、ピアノの響きがこもっていても、
耳で時間と空間を感じて音楽を作っていけるピアニストになりたいと思いました。
まとめと提案
・やはり、ストリートピアノや駅ピアノはもっと盛んになって欲しい。
・YAMAHAさんを初めとする企業には本当に感謝!
・天気の良い日だけ大通公園にピアノを置くイベントを期間限定でやって欲しい。笑
ヨーロッパでは個人で街中にアップライトピアノを引っ張って演奏してお金を稼いでいるのを見かけますが日本ではなかなか個人でやるのは難しいので、
企業の方に頑張ってもらって、もっと音楽が街に溢れると良いなと思いました。
生の音のピアノであれば騒音によるクレームが来ることはまずないのが良いポイントなので、晴れの日に大通公園とかでピアノを弾けたらめちゃくちゃ気持ち良さそう!