コンサート

クラシックのコンサートが基本2時間である理由

コンサートの歴史に詳しい方、教えてください!
 
ふと、

「クラシックのコンサートって基本2時間だけど、ちゃんとした理由はあるのだろうか?」と思いました。何故なんだろう?

 

ちょっとググってみるも、
ちゃんとした記事や論文・本などは見当たりませんでした。
ということで、自分なりに考察してみます。

クラシックのコンサートが2時間である理由

✔︎ポピュラーやロック、ジャズなど他のジャンルはそもそも聴き方が違う(ずっと座っている必要がない)ため多少長くても良いが、クラシックは座りっぱなしで集中力が保たない。

✔︎ポピュラーなどのライヴは頻度としてそこまで多くなく値段もクラシックより高めだが、クラシックは毎日何十個もあふれていて値段設定も安めなので、日常的に聴くことを考えると2時間がちょうど良い。

✔︎実際に休憩が2回以上ある長いコンサートに行ったことは何回もあるが、楽しさよりも長さによる疲れを感じる。(高校生や大学生の時にも行ったことがあるので年齢関係なく疲れるはず)

様々なコンサートの形態

タイトルで「基本2時間」と書いた理由は、
オペラや野外コンサート、イベントの中でのコンサートは2時間に収まらないことも多いためだ。
コンサートの形態が変われば時間も変わる。

Ensemble FOVEのように”コンサートホール”ではない場所で、演奏者も聴衆も動いたり自由に聴いて良いという演奏会もあるが、

椅子も固定されていてずっと座って聴かないといけないコンサートホールでは、
聴く以外にすることがないため聴衆は神経を耳に集中させるわけだ。

そりゃほぼ全ての神経を耳に集中させるように聴いたら疲れるし、退屈になってしまう可能性があるよね。
クラシックの場合は、視覚的な刺激もほぼない(視覚的要素が多すぎると本来作曲家が伝えたかった音楽を破壊する可能性がある)ので、聴衆の集中力のことを考えると2時間(休憩含む)が妥当かな、と。

演奏者による時間の違い

これは例えば、
カリスマ性があったり、アイドル的扱いをされている演奏者、
もしくはクラシックを商業的に用いているコンサートであれば、
聴きに来る人たちは「聴きに行く」よりも「見に行く」要素の方が強いため多少長くても気にならないかも…

ただ、視覚的な要素を求めている人たちがコンサートホールで椅子に固定されてクラシックを聴くと退屈するのは確かなので、
あまり長すぎても充分に楽しめないかもしれない。

この記事で伝えたいこと

何故この記事を書いたかと言うと、
実際に2時間である理由を知りたいという気持ち、
そして2時間という時間の以外のコンサートを模索したいという気持ちと共に、

「世の中で良しとされている当たり前のことを一度疑ってみる大切さ」を伝えたかったのです。

きっとこれからも私は自分のリサイタルは2時間程度にするだろうけど、
1度自分の頭で、”世の中で当たり前とされていることを再考してみる”って本当に重要なことで、
今の個の時代を生き残るには最低限必要なことだと思っています。