昨日の深夜に札幌に帰ってきました。
品川の人身事故や新千歳空港の霧の影響で帰ってこられるか心配でしたが、無事に到着。
実は東京滞在最終日は、
YouTubeチャンネル登録者数17万人のピアニスト、よみぃさんと都庁ピアノで動画撮影でした!
今日はピアニストのよみぃさんと動画撮影でした!
実は同門。
あと、銀座では『とんかつ檍』に行ってきた!
美味すぎてほっぺた14回くらい落ちた。@431tv #よみぃ #都庁 #ストリートピアノ pic.twitter.com/lGWSrJoq7V— 佐野 主聞 / ピアニスト×ブログ×YouTube (@Shimon_Sano) May 15, 2019
この時、とあるアマチュアのピアニストさんも合流して一緒に過ごしたのですが、
3人で色々な音楽の話をすることができてとても有意義な時間でした。
アマチュアの悩み
今回のタイトルの”アマチュア”という言葉は、
ただ単に「職業としてお金をもらっているかいないか」を区別する意味で使っているので、
決して「素人」みたいな意味で使っているわけではないということを先に断っておきますね。
アマチュアでもプロフェッショナルなマインドの持ち主は沢山いるし、
プロでもアマチュアマインドの人もいます。
それは置いといて、
アマチュアピアニストの方と話して面白い話を沢山聞けました。
彼は音をちゃんと作りにいってるし、
しっかりと勉強して自分のやりたい音楽を持ってるんだなぁというのがわかるので
好感が持てる演奏をする人です。
その彼が「レパートリーを増やすこと」について話してくれました。
アマチュアの方って、
「有名な曲をとにかく弾きたい」という考えが多いらしく、
ショパンの幻想即興曲、遺作のノクターン、英雄ポロネーズ、
リストのラ・カンパネッラ、ため息、愛の夢第3番、
ベートーヴェンの悲愴、月光などなど、
有名曲を弾きたいという方が多くて、
それは良いことなんだけど、それ以外に弾きたいと思える曲がない人が多い
らしいです!
その方は有名な曲は弾ききって、
他の曲に手を出すか、今までやった曲を更に深くやっていくか悩んでいるそうです。
私がどうやってレパートリーを増やしたか
少し語弊があるかもしれませんが、
プロだとしてもアマチュアの方々と同じで、
音楽が好きで楽しんでることには変わりないんですよね。
そして、私の場合、生まれてから高校生まで、毎日少なくとも寝る前はカセットテープやCDでクラシックを聴いて過ごしてきました。
大学に入ったら更に聴く機会は増えました。
レパートリーが増えない理由の一つとしては、
✔︎そもそも曲を知らない
というのがあると思います。
曲を知れば、「ここが好き!」というところが必ず出てくると思います。
沢山聴くと「好き!」がどんどん増える。
↓
その好きな箇所だけでも弾きたくなる。
↓
ちょっと弾いてみる。
↓
もっと好きになる。
↓
他の人の演奏をさらに聴く。
↓
刺激を受けて弾きたくなる。
という形で、
曲を知って色んな演奏を聴きまくることで「好き」が増えていって、
「弾きたい」という欲求が出てくるはず。
「とにかく知る」ということが大切だと思っています!
完成度を上げる
また、演奏の完成度を上げていくことについても、
「好きな部分」や「思い入れのある部分」を増やしていくと自然な練習になります。
例えば、
曲の途中に4小節だけ好きな箇所があったとして、
その4小節が好きということは、
その4小節に向かうための物語があるはずです。
もちろん、その箇所が終わった後も物語が続いていくはず。
好きな箇所の前後をどうやって表現するか考えるだけで、
好きな箇所がより説得力を増して表現できるようになります。
さらにその前後の音楽的なストーリーを考えていく。
(ここで言う”ストーリー”というのは、物語というより音楽から得られる感情のことです。)
そういう形で、自分の中の音楽のストーリーを、好きなところから増やしていく感覚。
1小節目から好きになる必要はありません。
一番盛り上がるところが好きなら、そこから好きな部分を広げていくと良いと思います。
私はそうやって「好き」や「思い入れ」を増やして音楽を作っていっています。
まとめ
アマチュアピアニストは、有名な曲を弾きたいあまり、
自分ができる能力を超えた曲を選びがちで、
それは人生をかけて音楽をやっていくことを考えると効率が悪いと個人的には思っています。
自分ができる範囲の曲をやっていくのが一番良いです。
(それには、それを判断できる先生も必要だけど、先生もわかってないことが多いのがまた問題。)
ただ、その人が今幸せに感じてるならなんでも良いとも思うので、
気にせずに自分の好きな音楽をしてください!
一つ言えるのは、
「人よりも優位に立ちたい」とか「自慢したい」という気持ちで音楽をやると、
いつかは辛くなるということです。
他人と比較せずに自分の理想を追い求めていくのが幸せに繋がります。
今日も読んでくださりありがとうございました!