ピアノ練習法

付点と逆付点のリズム練習をするときに気をつけたいこと

付点と逆付点、
皆さんはどれくらい練習しますか?

私は、
「リズム練習によって歌うことを忘れて機械のように弾いてしまうくらいなら、
リズム練習をしない方が良いと思っている派」の人間なんですが(そんな派閥はないけど)、

もし付点や逆付点で練習するなら16分音符のところで転んだような弾き方になるのは嫌ですよね?

そんな時の私なりの練習方法をお伝えします。

何故、リズム練習をしない方が良いか

なぜなら、
「弾けるようになる」ことだけを意識して指を動かすことに集中してしまうと、
「歌えるようになる」ことから離れていってしまうことが圧倒的に多いからです。
今の世界の現状として「弾けるようになる」ことしか考えてない人がほとんどです。

弾けるようになることはもちろん良いことです。
ただ、それだけを意識してしまうと機械的な演奏になって人間が弾く意味が薄くなってしまいます。

そもそも何故練習するのかというと、
音楽をより深く感じられるようになるため。

メナヘム・プレスラー先生もこう言っています。

“うまくなるということは、より聴けるようになる、より感じられるようになる、そして自分自身に対してあまり心配をしなくなる、ということです。

(メナヘム・プレスラーのピアノ・レッスン 〜音楽界の至宝が語る、芸術的な演奏へのヒント〜 p176より抜粋)

弾けるようになるだけでは足りず、
音楽の三大要素である「リズム・メロディー・ハーモニー」をより深く、そして高い次元で感じていく。

これが練習です。

「弾けるようになる」というのは表層の部分でしかありません。
より深い部分を意識して練習することで弾くことそのものより大切なものが見えてきます。

・まるで実際に自分が歌っているように弾く。
・耳を使って聴く。
・体が自然な使い方になってるか、体の声にも耳を傾ける。

オススメの本を貼っておきます。

https://sanoshimon.com/2016/06/08/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E7%9A%84%E3%81%AB%E6%A5%BD%E8%AD%9C%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%80%E6%96%B9%E6%B3%95/

付点・逆付点の練習法

上記のとおり、
リズム練習で「歌わずに指だけ動かす」と、
音楽を感じられなくなるどころか手や体を壊すことにも繋がります。

「歌う」ということにフォーカスして練習するのがオススメです!

私がリズム練習をするとしたら、

逆付点(転びやすい16分音符が拍の頭にくる)を先にやることで、
16分音符という短い音価を意識せざるをえない状況にしてしまいます。

なぜなら、個人的感覚として
逆付点練習だと、付点練習よりも自分が16分音符→付点8分音符の部分を歌ってないことに気付きやすいからです。

その後に付点練習をやると、16分音符→8分音符への歌の意識が多少生まれるため、
歌としての魅力があるリズム練習ができます。

ちゃんと歌って(音程=音と音の間を歌って)そのフレーズが持つエネルギーの増減を表現することができるならリズム練習をやってもクラシックとしての音楽性は失われずに済みます!

まとめ

もしこの方法を真似するとしても、
真似するだけではなく根本の考え方を理解すること優先してください!

一番最初に言ったとおり私の考えは、

「ちゃんと歌って弾けるならリズム練習はいらない」

です。

なぜなら、
歌うことを排除してしまうとクラシック音楽としての魅力が一気に下がるからです。

言い換えるなら、

「歌として扱えるならリズム練習をやってもいい」

となります。

これ、なかなか文章で伝えることが難しいと思ったので、
今から動画で説明してYouTubeに投稿します!

追記

動画はこちらです!