私の答え
ミスタッチが減らない箇所は把握していると思うのですが、
ミスタッチしてしまう理由は、
・頭が準備できていない(弾く前に頭の中でリズムとメロディとハーモニーのを感じるのが足りていない)
・体が準備できていない(頭の準備ができた上でゆっくり練習したら自然と体も効率的に動く)
根本の理由は上記の2つだと思います。
そして、頭で準備しておくことができればミスタッチは減ります。
ただ、面白いことに「ミスタッチを減らそう」としても音楽的な魅力は増えないのですが、
「音楽を表現しよう」としてリズムとメロディーとハーモニーを感じていくと、
ミスタッチをしても聴いている人にはミスタッチが気にならない、という現象がおきます。
それを踏まえた上で私ならこういう練習をします。
鍵盤に指をつけてから打鍵
鍵盤に指がついていることを皮膚で感じてから弾いてみてください。
音色は、
指が鍵盤に付いた状態から打鍵して、鍵盤が上がってくる重みを感じながら耳で響きを聴いて離鍵するまでに作ります。
最初は鍵盤に指をつけてから弾くとめちゃくちゃ時間がかかると思いますが、
その時間を大切に頭で理想の音を思い浮かべながら音を作ってみてください。
確実に更なる音楽表現の世界にいけます。
ブラームス2番の場合
オクターブや六度、跳躍などが異常に多いですよね。
オーケストラを表現しているので当然なのですが、
オーケストラってことは
1つ1つの声部に一人以上の人が命をかけて演奏しているってことです。
ということは、
声部を細分化して1声ずつさらったり、
2声、3声、と増やしたり合わせる声部を組み替えたりして練習してみましょう!
そう、全ての練習はバッハに繋がります。
例えば、オクターブでは親指だけで1声部を弾くことで明らかに声部に対する思い入れが強くなると思います。
ソプラノを抜かして練習するのも効果的です。
全ての声部に自分の命がこもっているか確かめて感じていく作業が練習と言えるかもしれません。
音楽を感じて練習することでミスタッチも少なくなる
音楽を感じていれば聴いている人にはミスタッチは気にならないと言いましたが、
ミスタッチを減らすために体の動きだけを考えても根本の「音楽感じること」ができていないのでクラシック音楽としては無駄な時間になってしまいます。
頭で理想の音を鳴らしながら、最小限の力と動きで移動して、弾いて、
耳で聴く。
これができるくらいゆっくり練習する。
本当に地道な作業になりますが、ものすごいクリエイティブな作業でもあります。
私も言葉にして伝えることはできますが、まだまだ未熟なのでお互い頑張りましょう!