こんにちは、しもんです!
私は大学1年生の頃、半年くらいブラームスばかり弾いてた時期がありました。
他の作曲家をほぼ弾かずにブラームスの文献を読みあさってブラームスばっかり弾いてたんですね。
すると、ブラームスの次の本番でショパンを弾いたときに、
僕がブラームスを研究していたことを知らない先生から「ブラームスみたいだった」と言われたのです。
その時はそれが面白くて笑ったのですが、私にとってとても興味深い学びになりました。
音楽の偏食はよくないんですよね。
『音楽の偏食』をしてみた結果
実は私は最近ジャズの曲をたくさん弾いています。
新型コロナの影響で時間ができてクラシックの本番がなくなったので新しいジャンルをちゃんと勉強してみようと思ったためです。
そこで3日くらいジャズしかやらない日を作って次の日にクラシックを弾くと、
『クラシックのタッチ』をするのが難しくなっていることに気付きました。
深いところまで表現する能力が落ちていたのです。
クラシックとそれ以外のジャンルの違い
ポップスやジャズというジャンルはクラシックほど深い音色を出す必要性がないジャンルです。
なぜなら、リズム・メロディー・ハーモニーの感じ方が全く違うからです。
もう少し詳しく書くと、
クラシックのリズムの感じ方と、ポップスやジャズのリズムの感じ方は全く違います。
クラシックの場合はメロディーとハーモニーとの関係によってリズムの感じ方がバラバラになる(歌ったときと同じような時間の使い方になる)のですが、
ポップスやジャズは基本的には圧倒的に時間的に正確なリズムが求められます。
そのためクラシックで発生する『歌ったり音色を作るためのある種のタメ』がほぼ存在しないのです。
逆にそんなことをやっていたらジャズやポップスのリズム感を表現できないため、
音色に関してはクラシックよりも深くなることはありません。
これは事実です。
ジャズをやっていく上でとりあえずリズム通り音を出すことだけを三日間やった結果、
『音の芯を、音色を伴って上で掴む能力』が思いっきり落ちて焦りました。
なので、皆さんは他のジャンルを勉強する時はジャンルの偏食にならないように気をつけてください!
特にクラシックにおける『頭・体・耳の使い方』を知っている人は絶対に毎日クラシックを弾いて感覚を戻した方が良いです!