こんにちは、しもんです!
先ほどこういうツイートをしました。
ピアノを弾くときの体の使い方を学ぶことは大切なんだけど、「その音を自分の耳が求めているか」ってことが超重要です!
耳が求めていないと、いくら良い音で鳴らしているように見えても人の心には届きません。
これ、1週間に1回は伝えていきたいことの1つです。— 佐野 主聞 / ピアニスト×ブログ×YouTube (@Shimon_Sano) October 11, 2020
ピアノを弾くときの体の使い方を学ぶことは大切なんだけど、「その音を自分の耳が求めているか」ってことが超重要です!
耳が求めていないと、いくら良い音で鳴らしているように見えても人の心には届きません。
これ、1週間に1回は伝えていきたいことの1つです。
耳が求めているか。
これが全てだと言っても過言ではないと思う。
(実際には過言です。笑)
頭と体と耳の統一って難しいよね、わかる。
まず言っておきたいのは、
私は体だけにフォーカスして弾き方を研究することを否定しているわけではありません。
それはとても大切な時間です。
しかし、それだけで終わってしまっている人の演奏は不思議なくらいに人の心に届かないのです。
それはなぜかと言うと、
その人の耳が求めてないからです。
ピアノを弾く、ということ
ピアノ(クラシック)を弾くというのは、
自分の心を頭と体と耳を使って表現するということです。
伝わらない演奏をする人は、頭と耳の使い方が足りていないために人に伝わる演奏ができないのです。
頭と耳の使い方が足りないってことは心を表現できないことになりますよね。
それでは人に伝わらなくて当然です。
だから、とにかくたくさん演奏を聴いて耳を鍛えてください。
「音を聴いて!」ってよく言われると思うけど、良い音を聴き分ける耳を持っていないとそもそも判断ができません。
その判断をするためにも良い演奏をたっくさん聴くことが必要なのです。
一流の演奏を聴き続けたら自然と良い音というのはインプットできます。
体だけにフォーカスしていると良い悪いを判断できない
100%体だけにフォーカスするっていうのは逆に難しいのですが、
頭と耳の使い方が足りないと自分の音の良し悪しを判断することができません。
そのため、
頭で考える(理想の音を想像する)
↓
体で弾く(理想の音を出せる弾き方をする)
↓
耳で聴く(理想の音を出せたか確認する)
この順序でゆっくり練習してみてください。
ゆっくりやっても声部を減らしてもできないってことはないはずですが、もしそう感じるとしたらあなたにとってその曲はレベルが高いのかもしれません。
(理論的には、どんなに難しい曲でも分解していけば頭と体と耳を同時に使って練習できます。)
私の考える理想の状態
私は音を出す時、
「音を弾く前からすでに理想の音を耳が聴いている」
という感覚で弾いています。
(この感覚は多くの一流のピアニストたちに共感してもらえると思います)
そして、先ほども言ったように理想の音がなんなのかわかるためには演奏を聴くしかありません。というか今の時代はそれが一番効率が良いです。
昔はレッスンを受けないと良い音を聴けなかったわけですが、今は録音があるのでどんどん聴きましょう。
とくに昔の巨匠達の演奏から得られることは多いはずです。
ただ、昔のピアニストたちはまだ科学的に正しい体の使い方を知らなかったので間違った体の使い方をしている場合があります。
でも、間違った体の使い方をしていても「耳が求めている音を出している」という点に関しては学べることがたくさんあるはずなので、ぜひ沢山演奏を聴いてみてください!