先日、藝大生のツイートで面白いものがあったので紹介します!
ほんとうですか!ありがとうございます!
どうしても体重が物理的に無いと、音の深みもイマイチ納得いかない時があったので、、アドヴァイスありがとうございます!
体重増やす専用のものも見てみます!— Takumi Shimadzu (@takumi913) May 11, 2019
彼は自分の音の深みに納得がいかないから体重を増やすことを考えているそうです。
この投稿をみて、
私も藝大時代に体重が変わっていったことによって、『色々な体重と音』を体験したので懐かしく思いました。
色々な体重を経験して感じたのは、
やはり音は耳が求めてるものなので、
耳がその音を求めれば体は自然と変わるということです。
体重の変遷
東京藝術大学に入って1年目、
そもそもガリガリだった私は54㎏でした。
そこから自炊が楽しすぎて順調に太っていき、お菓子も食べまくったため大学院の1年の時に74㎏。
身長は171㎝。
54㎏〜74㎏までを体験した中では、
64㎏〜67㎏くらいがピアノを弾く上でもちょうど良いなぁと思っていましたが、
今は58㎏〜60㎏です。
食事制限と、筋トレ・運動で割と健康的に引き締まった体になりました。
あ、因みにこのプロテインを愛飲してます。
果たして体重によって音は変わるか
これは、変わります。
確実に良い音が出しやすくなります。
ですが、
経験上、
74㎏あった時は階段の上り下りが辛かったり日常生活に支障が出るレベルだったので、
太るなら適量の筋肉をつけることをオススメします。
あと、太っている体型が単純にだらしなく感じたので自分が嫌でした。笑
ただ太るのがよくないなら筋トレしよう!
となるのですが、
一つ注意点としては、
筋トレしすぎによって筋肉を固めてピアノを弾くようになってしまったらクラシックの演奏家としては終わり、ということです。
(かなり極端な言い方ですが、事実だと思います)
なぜなら、
筋肉を固める(体を固める)ことによってエネルギーは生まれますが、
クラシックではどんな箇所を弾くにも柔らかさがないと音楽的な呼吸が生まれないため、
結果的に音が固くなってしまい音楽が死ぬからです。
クラシックにおいて、
『呼吸がない音』というのは音楽的な説得力の無さに直結します。
筋肉で弾いている人の演奏は一見エネルギーに満ち溢れているように見えますが、
音が固くて汚く音が呼吸していないので、
私の耳はその音を拒否してしまいます。
呼吸していない音を聴かされると、聴いている側の呼吸も苦しくなるんですよね。
クラシックは、
柔らかさや豊かさの中で響きの芯を掴んでいくものなので、
固い音で芯を潰すような弾き方をしてしまうと魅力が激減します。
(筋肉で弾いても音楽的なエネルギーはあると思うので、それが好きな人もいることは認めます。)
なので、体重や筋肉でなんとかするよりも、
自分の耳で理想の音を求めているかどうかが一番大切だと私は思っています。
まとめ
上記のツイートについて、
「納得いかない」と思っているということは耳が既にその音を求めているということなので、イマジネーション豊かに練習していけば自然と良い音は出てくるし、
そうやって日々を過ごしていれば耳が求める音によって体も変わってきます。
これはピアニストなら経験があると思いますが、
例えばロシアもののピアノ協奏曲など弾く時って、
練習してるだけで体つきが変わりますよね。
求めている音楽がちゃんとあるなら、練習しているだけで体は変わります。
ただ、食や睡眠などはもちろん大切なので、
うまくバランスをとって健康的な生活ができますように!