【読書感想文】大人になることのむずかしさ

以前、リサイタルを聴きに来てくださった方が本を何冊かくださいました。
良い本ばかりだったのですが、「大人になることのむずかしさ」という本は特に素晴らしかった。



自分が勉強になったこと・考えたことを、すごーーーく語弊がある言い方で要約すると、


未開社会ではイニシエーション(通過儀礼)があって、大人たちから講義を受けたり修行したりして、
その儀式を通過したら「大人」として認められた。

しかし、現代社会では「大人」のモデルがない。
青年たちは迷う。
子供たちは、反抗期など小さなきっかけが重なって、自分が考えるそれぞれの「大人」へと成長していく。

だが、今の社会は、社会自体が成長・発展している。

今”大人”と言われている人たちが成長する努力をやめてしまったら、発展・進化していく社会に置いていかれる。

ということは、青年たちよりも大人ではない”大人”たちも存在するということ。

今の社会には古い考え方のままで自分が正しいと思っているが、残念ながら社会に置いてかれている年上の方々が存在する。

「老害」と言われる人たち。

そういう人間が干渉しようとしてきても、気にすることはない。
青年たちの方が”大人”よりも成長している可能性は大いにある。

想像力や子供の遊び心を忘れた大人は、真の大人とは言えない。


謙虚さを持ち、日々成長していきつつ、子供心を忘れない人間は魅力的。


この本を読んで、

「常に成長していかないと。」という気持ちと
「今の自分のままでも良いんだな。」という気持ちがバランスよく出てきたので、

自分にとっては良い本でした。
(随分前に書かれた本なので、多少の違和感がある箇所はある。)



上の感想は本当に捻くれてるのでどうかご自分で読んでご確認ください!笑