みなさんは、ピアニストの練習方法は気になりますか?
私は小さな頃からピアニストたちがどうやって練習しているのか気になっていたのですが、
誰も見せてくれないため自分が一番最初にやろうと思い、
動画配信サイトで自分の練習を生放送で流しながら、
「練習中に感じていること、考えていること」を全て言語化して視聴者の方に伝える、という活動をもう2年もやっています。
今日は、そんな私がどうやって練習しているのかを書きます。
この記事では、これまでのブログ記事やYouTube動画、SHOWROOMなどの生放送でも何度も言ってきた、
「音楽の三大要素であるリズム・メロディー・ハーモニーの感じ方」といった基本中の基本でもあり音楽の根本でもあることについては触れません。
今までの記事を読んでいただけると幸いです!
基本はとにかく歌えるテンポでゆっくり弾く
これが基本中の基本です。
理由としては、歌えるテンポで弾くことでリズムとメロディーとハーモニーを感じて弾けるからなのですが、
リズムとメロディーとハーモニーを感じるためには、
弾く前に頭の中で音をイメージ(頭)
↓
体を柔らかく保持して弾く(体)
↓
弾いた音が頭の中で鳴っていた理想の音だったかを耳で確認する(耳)
これを繰り返すことで理想のイメージ(自分が実際に歌った時のようなリズム・メロディー・ハーモニーの感じ方)に近づいていきます。
頭と体と耳を使って、リズムとメロディーとハーモニーを出来るだけ深く感じていく。
これがクラシックにおけるピアノの練習です。
頭と耳の使い方は、「イメージして聴く」。これだけです。誰でもできると思います。
そして体の使い方についても、人間が本来持っている能力があれば「自分が出したい音に近づくために練習したら自然と体の使い方もわかってくる」ので、
まずは頭と耳を最大限に使ってください。
ロシアピアニズムは素晴らしいのですが、
耳や頭をの使い方を全く置いてけぼりにして、奏法や体の使い方から入るのは個人的には違和感を覚えます。
頭・体・耳を全て感じることでロシアピアニズムに近づくことができます。
どれかが欠けていたらクラシックとしては不十分になります。
まずは耳が大事です。
それを実現するための練習方法
【私のピアノ練習法】
✔︎各声部ごとに歌う
✔︎片手を弾きながらもう一方を歌う(1つの声部を弾きながら他の声部を歌う→音程があれば音名でも鼻歌でもなんでもいい)↑これは基本ですが更に、
✅楽譜を見ている時は、
脳内に鍵盤をイメージして弾いていない声部(歌っている声部)をそこで弾く— 佐野 主聞 / ピアニスト×ブログ×YouTube (@Shimon_Sano) June 24, 2019
【私のピアノ練習法】
✔︎各声部ごとに歌う
✔︎片手を弾きながらもう一方を歌う(1つの声部を弾きながら他の声部を歌う→音程があれば音名でも鼻歌でもなんでもいい)
↑これは基本ですが更に、
✅楽譜を見ている時は、
脳内に鍵盤をイメージして弾いていない声部(歌っている声部)をそこで弾く
✅暗譜で弾いている時は、
鍵盤や空間を見ながら、脳内に楽譜をイメージしてそれを見ながら弾く
この2つを自然とやっている。
因みに、
声部を実際に歌うことについてですが、
慣れてきてちゃんと頭の中に勝手に音が鳴るようになったら声に出さなくて大丈夫です。
最初から頭の中で音が鳴る人は歌わなくても大丈夫。
なぜなら、自分の声がうるさくて自分のピアノの音を聴けなくなるから。
ピアニストたちには、それぞれの練習方法がある
練習方法に絶対はありません。
上に書いた方法はあくまでも私がどうやって練習しているかをシェアしたものです。
しかし、
「自分が実際に歌うようにピアノを弾く」ということができればとりあえず100点なので、
自分が歌った時にどうなるかを実際に歌ってみて認識して、
その表現に近づくためにはどうしたら良いか考える
これを根本の考えとして持っていれば大丈夫です!
YouTubeでピアノや音楽のことを話しているので、もし実際に弾いている音と一緒に説明を聞きたい方はチャンネル登録をお願いします!