ピアノ練習法

ピアニストとしての個人的悩み、改善方法

ピアノ弾くときに手のひらに汗かく人いませんか?

手のひらの汗は緊張によって出てくるのですが、
諸説あるものの今現代において手のひらに汗をかくメリットは乾燥を防ぐことくらいしかありません。

ただ、汗腺を切るとなるとデメリットもあるしやりたくない。
私がどうやって乗り越えたか今日はシェアします。

大量に汗が出た去年のリサイタル

私は今までピアノを弾くときに緊張で手のひらに汗をかくことはなかったのですが、
去年札幌kitaraでリサイタルをした時に、

手のひらに汗をかく

鍵盤が滑って掴めない

焦る

体を固めてしまう

更に緊張して手のひらに汗をかく

という地獄のループを経験しました。

後日録音を聴いたら自分が思っていたほどではなかったのですが、

その経験があったため今年は練習におけるイメージトレーニングの時点で
緊張を再現して手汗をかいて練習できたのでかなり気が楽でした。

ただ、今回の解決方法は練習におけるイメージトレーニングというよりも
瞑想によってそのままの自分を受け入れることでした。

マインドフルネス瞑想の効果がすごい

瞑想は世の中に浸透してきているのでご存知かとは思いますが、
瞑想は所謂”スピリチュアル的”なものではなく、
科学的根拠があり数々の研究や実験でその効果が証明されています。

私は4月から本格的に瞑想を継続していて、
最初は3分瞑想するのがやっとでした。

しもん
しもん
3分なげぇよ!

しかし、ネットで情報収集したり本を読んで知識を得るうちに、
座り方や呼吸の方法に”間違った方法”はないし、

思考がドッと流れてくる瞑想初心者の方が瞑想の効果が高いことがわかりました。

というのも、
瞑想は呼吸や体に意識を向けていくのですが、
座り方は楽でも良い(ただ、姿勢をよくすれば呼吸が楽になるので姿勢が良い方がいい)。
ずっと呼吸や体に意識を集中させなくても、

何かしらの思考や感情が自分の中にあることに気づいた時、
それをそっと手放して呼吸や体に意識を戻していく。

これだけで良いんですよね。
初心者は頭の中で思考が氾濫するのですが、その分、呼吸と体に意識を戻す回数も多くなるので伸び代があります。

この瞑想をやるようになってから、
普段のピアノの練習でも体の違和感や呼吸の不自然さにより気づけるようになったし、

日常生活においても、
「感情を制御できない」とか「思考がありすぎて行動できない」
と言うことが明らかに少なくなりました。

具体的に言うと、イライラがまじで減りました。
ほとんどありません。笑

瞑想を続けることで、自分を客観視できるのですが、
「◯◯と考えてる(感じてる)自分がいるんだなぁ」と思ってから、
それをそっと手放してあげる。

というのを続けるとそのままの自分を受け入れることができるようになり、
気付きも増えるので改善することもできるようになりました。

瞑想で汗を受け入れる

瞑想の効果で、汗をかいて弾きにくい自分がいてもそれを受け入れることができて、
その上で指が滑っても気にならないくらい更に深い音の響きにフォーカスすることができるようになりました。(もちろんまだまだ成長段階ですが。)

本番で大事なのは、音楽が聴いている人に届くことなので自分がどういう状況であれ、
音楽を楽しまないと始まりません。

瞑想をすると今していることの本質により近づけるようになるので、
おすすめです。

実際にどうやって瞑想をしているか

瞑想のやり方はググったりYouTubeで動画を探せばいくらでも出てくるので座り方などは調べていただきたいのですが、

私は床に座るとしても椅子に座るとしても、

聴覚を意識(周りの音を聴く)

呼吸を意識(5秒で吸って15秒で吐くetc.)

体を意識(ボディスキャンと言って、自分の体の細かいところや呼吸が体を巡るのを意識する)

をやっています。
思考や感情がどんどん溢れてくると思いますが、その波がくるたびに
「自分はそう思ってるんだなぁ」と客観視して手放す、
というのを繰り返してみてください!

もちろん普段の練習とイメトレは大事。

瞑想は効果的ですが、
普段の練習とイメトレはもちろん重要なので、

会場の楽器や、響き・空間をイメージするのは最低限必要だと思います。
なぜ必要かというと、空間を意識することで初めて「聴いてくださっている人と音楽の共有ができる」からです。

演奏している空間と時間を意識できず、自分の弾きたいように弾いていてもお客さんと共有はできません。
一方的に押し付けて終わるだけです。

世の中にはこのタイプのピアニストが圧倒的に多いです。
特に「上手い」と世の中に認められている人に多い。

それはそれで全く問題ないし、その音楽が好きな人もいるので否定はしませんが、
私の好みとして聴いている人に語りかける空間把握力を持っているピアニストが好きなのです。

音楽において気付くことが多いと、それを体現するために本当に時間がかかりますが、
その時間を惜しんでいてはいつまで経っても理想に近づけないので、
私はこれからもその時間を愛でていきます。

本日もありがとうございました!
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5月11日、東京(渋谷)美竹清花さろんでリサイタルです!
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