今、YouTubeを研究しているのですが色々なYouTuberのコメント欄を見ていて気づいたことがあります。
「好き・嫌い(感情)」を「良い・悪い(論理)」にすり替えてしまうコメントがたくさんあるなぁと。
色んなYouTuberのコメント欄を見ていると、
「好き・嫌い」を「良い・悪い」に摩り替える人が割と多い。「良い・悪い」を判断するためには相応の知識と経験が必要で、
話す時には論理的・科学的な理由が必要。論理的に伝えられないのならそれは感情なので、
選ぶべき言葉は「好き・嫌い」になる。— 佐野 主聞 , (@Shimon_Sano) 2019年8月1日
色んなYouTuberのコメント欄を見ていると、
「好き・嫌い」を「良い・悪い」にすり替える人が割と多い。
「良い・悪い」を判断するためには相応の知識と経験が必要で、
話す時には論理的・科学的な理由が必要。
論理的に伝えられないのならそれは感情なので、
選ぶべき言葉は「好き・嫌い」になる。
特に演奏動画だと、他の演奏家と比較して「良い・悪い」を語ってしまう人がいるけど、
それって、「好きな人は良い」「嫌いな人は悪い」という思考停止な判断によって引き起こされている可能性が高い。
もし他人との比較で「良い・悪い」をコメントするなら論理的・科学的理由が必要だと私は思う。
「良い・悪い」を論じるなら論理的・科学的な理由が必要
毎日文章を書いていると、言葉選びはものすごく重要であることが身にしみてわかります。
私も未だに適切ではない言葉遣いをしてしまうことがあります。
特に芸術は「好き・嫌い」が分かれる
特に芸術に関しては「好き・嫌い」が分かれると思うのですが、
その意見をコメントするときに感情である「好き・嫌い」を評価としての「良い・悪い」に言い換えてしまう人がいます。
自分の感情でしかないものを「良い・悪い」で語ってしまうと、
そう思わない人たちから「お前は何様だ」って言われることになりますよね。
「好き」という意味合いで「良い」という言葉を使うことがあるのでそれは問題ないのですが、
誰かと比較しての「〜の方が良い」という言い方は表現として適切ではないな、と思います。
そういう言い方をしたいのなら理由が必要です。
良い・悪いを論じるなら、論理的・科学的理由が必要
A・Bという2つの考え方があって、
「AよりBが良い」とか「Aは良くない」と伝えたいならその理由を伝えないと誰も納得しないですよね。
「理由は…私の感覚です」
と言っても説得することはできません。
いくら言葉選びに気をつけても、勘違いして受け取る人はいる
私は以前、ある人のYouTube動画(ピアノ演奏のコツの動画)を観て「これはこういう理由で良くない」という意見をTwitterの自分のタイムライン上に投稿したのですが、
論理的な理由を書いたにも関わらず「悪口だ!」と言われたことがあります。
「悪口」と言った人は、そのYouTuberが好きで「その人が言うことは全て良い」「反対意見を言ってくる人は全て悪い」という思考停止の状態でコメントしているのですが、
世の中にはそういう人がたくさんいます。
これは「確証バイアス」といって誰もがかかってしまう心理的な状態です。
〜確証バイアス〜
「自分が良いと思った物や人に対しては良いことばかり目がいく」→好きになった人は全部好きだと思ってしまうのと同じ
逆に、「自分が悪いと思ったものや嫌いだと思ったものや人に対しては、悪いところばかりを探すようになる」
→自分の意見に固執して、反対意見を無視してしまう傾向のこと
確証バイアスにかかって正常な判断をくだせない人は多数いるので(私も含め)、
情報発信者は「悪い」「良くない」ということに関して意見する場合は特に気をつけて言葉を選ばないといけないのですが、
上記のように反対意見に対して「悪口である」と勘違いしてしまう人が思った以上にたくさんいるのでなかなか反対意見を言いづらい世の中なんですよね。
反対意見の言い方
「反対意見」は「批判」とは違うので論理的な理由、もしくは科学的な説明ができるのであればどんどん言っていいのですが、
私が上記の経験をしてSNS上での反対意見の伝え方を考えたのですが、
反対意見を書くときは
誰かの意見に対する意見ではなく、自分の意見として誰とも比較せずに書く。
これが一番かな、と思います。
誰かを例に出して反対意見を書いてしまうと少なからず反感を買います。
引用リツイートや投稿の中に人物名を入れてしまうと不快に思う人が必ず出てきます。
だったら、誰の意見とも比較せずに自分の意見だけを提示する形にすれば、
他人を不快に思わせる確率を下げた上で自分の意見が言える。
まとめ:万人に受け入れられる意見はない
どんな言動でも誰かにとっては不快になります。
全ての人にとって良い言動など存在しないので自由に発言・行動して良いのですが、
特に音楽業界は狭いので無意味に敵を作ることは避けたいと思う。
ただ、自分の意見はしっかりと伝えたいので、自分のフィールド(ブログ、Twitterの自分のタイムライン、YouTubeなど)で誰とも比較しない自分の意見として伝えていくのが一番良い気がしています。
比較するとしても、過去の自分と比較すると誰も傷つけないのでオススメです!