この記事は、クラシックの演奏家向けです。
今日は集客における考え方と、
私が実際にやった集客方法、そして明日は理想の集客方法について書きます。
これを書いている私はピアニストで、
一時期マーケティングやブランディングの本やネット記事を読んで勉強しただけで、
専門家ではありません。
なので権威性は全くありませんが、
ソロリサイタルを自主企画し、黒字にしています。
そして発信をし続けて、
まだ人気ピアニストなどと比べてしまうとフォロワーは少ないかもしれませんが、
今現在のTwitterはこのような感じです。
この数ヶ月は、1ヶ月につき50〜100人前後のペースでフォロワーさんが増えています。
これまでの記事でも集客方法については触れていますが、
もう一度それらをまとめます。
https://sanoshimon.com/2019/05/19/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%A7%E7%A8%BC%E3%81%92%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E5%90%91%E3%81%91%E3%80%90%E5%AE%9F%E5%8A%9Bx%E5%96%B6%E6%A5%AD%E5%8A%9Bx%E5%B8%8C%E5%B0%91%E6%80%A7%EF%BC%9D/
集客をする上での考え方
マーケティングとブランディングについてはこちらの記事がわかりやすいと思います。
そして是非、こちらの記事も読んでみてください。
2つの記事から引用すると、
・マーケティングとは
→価値を伝えて売るための仕組みづくり
・ブランディングとは
→心の中に価値を刻み込むためのコミュニケーション活動
・マーケティングの土台がないブランディングは成り立たない
・ブランディングの土台がないマーケティングは成り立たない
集客における…
3つのコスト
・ 経済的コスト → お金
・ 時間的コスト → 時間
・ 精神的コスト → ストレス
2つのアプローチ
・ パーソナルアプローチ → 「1」対「1」
・ マスアプローチ → 「1」対「不特定多数」
個人の力で集客する2つの「鉄則」
・ 必ず「パーソナルアプローチ」を集客の軸にする。
「マスアプローチ」は認知度向上が目的と割り切る
・ 「人脈が豊富な関係資産」のデータベース化
ということになります。
演奏家の場合は、このマーケティングとブランディングがかなり重なっているイメージがあります。
マーケティングとブランディングどちらかがちゃんとあれば、もう一方にもすぐ活かしていけるイメージ。
ただ、演奏家の場合、
どちらかと言うと大切なのはブランディングだと私は考えています。
長期的目線で自分の価値を認識してもらう
演奏家としてのブランディングは、
自分自身、または自分が発信する情報や演奏を「価値のある商品」として他人に認めてもらうことです。
私がブログで意見や情報発信を本格的にやり始めたのは4年ほど前。
動画配信・生放送を始めたのは2年前。
Twitterを本格的に運用し始めたのは1年半前です。
そして、ブログ毎日更新は今日で28日目(数え間違えてなければ)。
こういう無償の活動をしていると、
「ブログの人ですよね!読んでます!」とか
「あっTwitterの人だ!」とか、
「YouTube観てます!」とか言われるようになります。
その中には揶揄も含まれているかもしれませんが、
重要なのは「そのポジションを取れている」ということです。
無償で価値のある情報や、私しか持っていない一次情報を提供することで、
信頼が獲得できる。
これが大きい。
「ピアニストでブロガーと言ったら?」という質問をしたら、
おそらく私の名前は上位10名くらいの中には出てくるのではないかと思います。
ただ、「ピアニストと言ったら?」の質問なら、私の名前は上位10名には出てきません。
上位10名に名前が出てくるような人だったら認知も人気も半端じゃないことになるので、「演奏する」という行為だけでお金を稼いでいくことができます。
今日私が書きたいのは、
大きなコンクールで優勝しているとか、マスメディアに取り上げられていることによる認知と人気からの集客ではなく(それは再現性が低い)、
個人でもできる範囲の再現性がある程度高い集客方法です。
ここまで書いてみて、自分でもこの文章の胡散臭さに笑っていますが、
興味のある方はお付き合いください。
集客方法のヒント
上記のように、
個人で集客する時は、
必ず「パーソナルアプローチ」を集客の軸にする。
「マスアプローチ」は認知度向上が目的と割り切る。
とあります。
これが本当に重要。
ピアニストがコンサートのチラシを作ってSNSで不特定多数に向けて宣伝して…というだけの集客方法をしているとしたら、
もはや集客する気がないとしか言いようがありません。
それで完売になるのは反田くんとか牛田くんなど、超人気ピアニストだけです。
本気で売りたいなら、必ず1対1のアプローチをしてください。
ネットではもちろんですが、
これがリアルになると強いです。
考えてみてください。
演奏家本人と会って直接宣伝されたら、その場ですぐ買わないにしても一定以上の興味を持つことはごく自然ではないでしょうか?
私は、先日のソロリサイタルの前、
スーパーでたまたま会った昔の知人にその場でチケットを2枚買ってもらいました。
直接喋ってプレゼンする、この効果は本当に大きい。
1つ有名なエピソードを。
ホリエモンや、Showroomの前田社長、キングコングの西野さんが本を出した時、
彼らがやったのは全国の書店巡りです。
この行為は、
経済的コスト、時間的コスト、精神的コストが尋常じゃなくかかるはず。
だけど、書店に行って店員さん一人一人と会って話して、サイン色紙やサイン本を置いたりすると、
まず店員さんたちが彼らのファンになります。
そして、本を見えやすい場所に置いてもらうことができて本が売れる確率が爆上がりします。
売るための努力(商品を誰かに届けるための努力)をするというのはそういうことです。
自分は練習するだけで、他の誰かが宣伝してくれたら本当に楽ですが(これについては明日書きます)、
まずは自分が動いて営業するのが実は遠回りのようで近道です。
地道こそが近道。
具体的な営業方法
実際に私が、直接、または間接的にやったことのある営業方法だけ書きます。
リアル
・会った人には直接プレゼン。チラシを渡してどんな演奏会か、自分がどういう想いでこの演奏会を開いたのかプレゼンする。
・恩師や家族、名義後援をしてくださっている楽器店に頼んで、チケットを預かってもらい売っていただく。
・馴染みのお店やバーにチラシや名刺を置かせてもらう。(ピアノが置いてあるお店でこれをやると効果大。その場でピアノを弾けば、その場に居た人はなんとかして来ようとしてくれる。)
・近所のポストにチラシ入れ。(これは後輩とかにバイト代を払ってやってもらう。誰とも会わないので自分が直接やる意味がない。)
・チラシの挟み込み。(これは完全にマネジメント会社に業務委託。チラシ挟み込みを演奏者がやるのは本当に時間の無駄。その時間練習しよう。お金を使って他人の時間を買って、自分は自由な時間を得ることがかなり大切。特に演奏会の前は。)
・新聞社の人に連絡して記事を書いていただく。
ネット
・一人一人にその人の名前付きでお知らせのメッセージ。お互いが一緒にやった体験などを文章に盛り込むと尚返信率は上がる。
・SNSで、コンサート情報だけではなく、弾く曲の面白い点や楽譜を深く読みこんだ上での面白さなどの情報を発信していく。
練習中から、ある種のストーリーをネットで展開する。
・生放送で練習を公開し、頭の中の考えや感じたことをできる限り全て言語化実況。
これも「ストーリー」の部類に入る。段々と上手くなっていくのを視聴者さんと共有することで、視聴者さんたちを巻き込むことができる。応援してもらえる。
まとめ
明日は、理想の集客方法と私がこれからやろうとしている営業方法を書きます。
今日の記事も具体的な集客方法で書き忘れていることがあると思うので、
思い出した時にアップデートします。
読んでくださりありがとうございました!