質問をいただきました!
こちらも今までのブログやYouTubeで言ってきたことと同じになりますが、
復習を兼ねてもう一度簡潔に書きますね!
音色の変化をつけるためには
まず、
質問者さまの文章の中に「音色の変化がない原因」がすでに書かれています。
それは、
「強弱、テンポなどで音色を変えようとしている」という点です。
強弱やテンポを変えても音色は変わりません!
音色は、ハーモニーを感じながらリズムとメロディーを感じていくことで初めて表現されます。
強弱にはそれぞれ人格(性格)があって、
曲やそれぞれの場所によって表現される感情(喜怒哀楽)が変わってきます。
強弱を表現する時は、「強い」「弱い」で表現するのではなく、
作曲家がなぜその強弱記号(表情記号)を書いたのかを考える必要があります。
私は練習で、
ハーモニーの色やテンション、その音のバランスを感じながら、その中でリズムやメロディーの魅力を表現していくように練習しています。
強弱は強弱記号ではなく表情記号
これ定期的に投稿してるけど、
楽譜に書かれている【強弱】は、
『強弱記号』ではなくて『表情記号』です!現代音楽では音色をできる限り排除して「強さ・弱さ」を表現することはありますが、
基本的に、強弱には必ず音色が伴います。
というか、音色が先にないと強弱を表現できません。— 佐野 主聞 , (@Shimon_Sano) 2019年7月29日
これ定期的に投稿してるけど、
楽譜に書かれている【強弱】は、
『強弱記号』ではなくて『表情記号』です!
現代音楽では音色をできる限り排除して「強さ・弱さ」を表現することはありますが、
基本的に、強弱には必ず音色が伴います。
というか、音色が先にないと強弱を表現できません。
なぜなら作曲家は「強くして欲しいからf」「弱くして欲しいからp」なんていう浅い理由で強弱を書いている訳ではなく、
そこで表現して欲しい感情があるから強弱記号を書いています。
「作曲家がなぜそこにその強弱を書いたのか」は常に考えたいところ。
強弱は、感情を持った一人の人間です。
声部と同じく強弱も人間だと考える
音楽には声部がありますよね。
その声部1つ1つに対して、一人または複数人が命をかけて歌っているわけです。
ピアノは多声部を「弾けてしまう」楽器ですが、
本来全ての声部には命が込められています。
それを表現できたらピアノで多声を表現する意味が出てくると個人的には考えています。
強弱も同じです。
強弱も一人の人間だと考えると、そこには様々な感情がありますよね。
それを音楽の中から探し出して感じて表現することで、
強弱にも音色が表現されます。