こんにちは、しもんです!
先日こういうツイートをしました。
ピアノの先生がテンポについて教えるべきことって、
✔︎ 表示してあるテンポの ”テンポ感” を ”拍子感” と一緒に感じさせて、その生徒ができる範囲で音楽的に演奏させる
だと思う。
速く弾くことだけが目的になったらクラシック音楽は歪みます。
先生方、「速く弾けたらオッケー」にしてない?😇 pic.twitter.com/PSIPs0ixwM
— 佐野 主聞 / しもん (@Shimon_Sano) November 18, 2020
ピアノの先生がテンポについて教えるべきことって、
✔︎ 表示してあるテンポの ”テンポ感” を ”拍子感” と一緒に感じさせて、その生徒ができる範囲で音楽的に演奏させる
だと思う。
速く弾くことだけが目的になったらクラシック音楽は歪みます。
先生方、「速く弾けたらオッケー」にしてない?😇
生徒がミスなく速く弾けたらOKにして次の曲に進めている先生、いらっしゃいませんか?
それはクラシックとしては価値がないどころか、
生徒にとって害になってしまいます。
「テンポ速く弾ければ良い」は間違い
まず、音楽というのは、
・リズム
・メロディー
・ハーモニー
の3つの要素でできています。
しかし先生が生徒に「ミスなく」「速く弾く」ことを教えるとき、
9割以上は「リズム」ばかりにフォーカスした指導をしてしまっています。
リズム以外にも、メロディーとハーモニーの魅力を出して始めて音楽になるのに、
リズムだけにフォーカスしていたら音楽として物足りなくなってしまいますよね。
音楽として表現するために
音楽の3大要素に関してはこちらの記事に書いてあります。
文章で表すのが難しいことですが、私が昔書いた拙い文章からエッセンスだけでも掴んでいただけると嬉しいです。
リズムに関しては算数なので数をテンポの中で数えることができる人であれば、時間をかけたら誰でも表現できるようになります。(ピアノ曲に出てくるようなリズムであれば)
そして、
メロディーに関しては、自分で歌う!
ハーモニーに関しては、頭で鳴らす!
そして、出てきた音を耳で聴け!
これだけです。
とにかくやるべきことは、
・本当に美しいか、自分に問い続ける
・良いものをインプットし続ける
この2つ。
良いものを知らない人は良い表現に行き着くことができません。
ゼロから素晴らしい表現を創り出せる人は今の時代はいないのです。
全ては誰かの真似だったり影響を受けています。
なので、恥ずかしがらずに(そして面倒くさがらずに)良い演奏を聴いてください。
1人の人ではなく、たくさんの演奏家の良い演奏を聴いて下さい。
それがクラシックにおける『美しさ』の土台になっていきます。
ミスなく速いテンポで弾く無意味さ
さて、ここまで読んだ方は一番最初の「ミスなく速いテンポで弾く」という無意味さを理解できたのではないでしょうか?
音楽的に弾かなかったら速く弾けても意味ないんですね、
というか、逆に下手なんです。
音楽的に弾かず、ミスなく速く弾くのは人間がやる必要がないからです。
(現代曲の中には、人間が機械のように弾くような芸術もありますが、それはまた別の話。)
プロのピアニストでも、速く弾けるしミスはないけど音楽的じゃない人がたくさんいます。
これは私の『主観』ではなく、『事実』です。
あと、今日はひとつだけ覚えてからブラウザを閉じて下さい。
✔︎ 自分でも聴けていない音を聴衆に聴いてもらうのは失礼だ。
私はこれを自分に言い聞かせ続けています。
まずは自分で自分の音を聴きましょう。
そこから工夫や試行錯誤が生まれていきます。