ピアノ練習法

耳を開く方法

今日は、耳を開くことの重要性について書きます。

以前こういうツイートをしました。
https://twitter.com/Shimon_Sano/status/1136046039201341440

もう10年くらい言い続けてきてるのですが、

楽器を練習・演奏するにあたって、
「耳を開く」というのは本当に大切です。

無音を聞き続けると、無音が大音量に変わってくる経験があると思いますが、あれが耳が開いている状態。

耳が開かれると、音量ではなく「音色」で表現せざるを得なくなります。

耳を開く方法

耳を開くのに特別な能力は必要ではありません。
1分くらい静かな場所で無音を聴いてみてください。

すると段々と、
「ザー」とか「ボー」みたいな音が聞こえてくると思います。
この音は普段認識していないだけです。
(認識し続けると、とてもうるさいのでストレスになります。)

これが耳が開かれた状態です。
少し、空間への認識が広がった気がしませんか?

今までは体の半径50センチくらいの空間しか認識していなかったのに、
何メートルも増えたように感じると思います。

この状態でピアノを弾いてみてください。

耳を開いて倍音を聴く

ただただ音を鳴らすだけだと、基音(その音そのもの)がなります。
「倍音が鳴る」というのは、1つの音を鳴らした時に他の音がハモって聞こえてくることです。

弱音で、かつ、音の芯を捉えて耳を使って1つの音を聴き続けてみてください。
例えば、
「ド」を弾いた場合、上の方で高い音域の「ド」や「ミ」や「ソ」が聞こえてくるはずです。
(真ん中のドよりも1オクターブ下のドの方が倍音が聴き取りやすいと思います。)

それが倍音が鳴っている状態です。

この状態で弾くと音色が全く変わります。
クラシックの音の魅力の1つがこれです。
聴いている人の心地よさにも繋がります。

耳を開くことに関しては少しだけこちらの動画でも説明しているので、観てみてください!

 

オススメの本です。この本のレビューも近々書きます。