情報を発信し続けていると
【文章は、良くも悪くも不完全さの度合いが高い】ということを忘れがちになる。意見交換したい時に、
表面上の敬語を使っていても相手への敬意が無い文章を書いてしまうと、「品格が無い」と思われて議論の土俵にすら立てない。
議論したいなら土俵に立つ努力が必要。— 佐野 主聞 / ピアニスト×ブログ×YouTube (@Shimon_Sano) May 28, 2019
情報を発信し続けていると
【文章は、良くも悪くも不完全さの度合いが高い】ということを忘れがちになる。
意見交換したい時に、
表面上の敬語を使っていても相手への敬意が無い文章を書いてしまうと、
「品格が無い」と思われて議論の土俵にすら立てない。
議論したいなら土俵に立つ努力が必要。
Facebookは顔出し本名なのですが、TwitterやYouTubeは顔なし匿名でも大丈夫なので民度が低いと言われます。
実際にその通りです。
自分のタイムライン上の投稿として意見を書く時はそこまで気にしなくても良いと思いますが、
他人の投稿に対してコメント欄や引用リツイートを使って意見を言う時は
本当に相手の立場に立って言葉を選んだ方がいいです。
先日、こういうツイートを目にしたのですが、
演奏会に来るクラシックガチめなお客さんの苦手なところあるある
・自分の評価基準で語り散らかす
・いいなと思ってた奏者の批判
・感想という名のマウンティング
・細かいところばかり指摘する
・奏者に求めるものが多い割にチケット代を渋る頼むから感想は心の中だけにして。口に出さなくていい。
— Yuichiro Inagaki (@kamekichin7) May 27, 2019
コメントや引用リツイートで色々と意見が言われていました。
ほとんど人は良いマナーを持っていたのですが、
一部の人に対して私は、
「この人、相手に対する敬意が足りないし、自分の言いたいこと言ってるだけだなぁ。
言葉が足りなすぎて結局何を伝えたいのかわからんぞ…」という印象を受けました。
私は、
そもそも全然意見が違うならコメント欄で相手に切りかかっていくのではなく、(相手に干渉せずに)自分の投稿として自分のタイムライン上に書けばいいと思っています。
もし相手を巻き込んで意見交換したいのなら、
・ケンカ腰はNG(悪口や嘲笑はもちろん、「なんで〜なんですか!」という言い方など。)
・敬語は使ってるけど相手への敬意がないのもNG
・自分の伝えたいことが、本当にその文章で伝わるか何度も自問自答して確認する
ケンカ腰はNG
これ当たり前だけど、実際にネットの世界にいると麻痺しがちな感覚だと思います。
本当に理由が知りたいなら、
「私はこう思うのですが、◯◯さんがこう思う理由を教えていただけますか?」なら、まだ議論の余地がある。
あとは「個人的見解ですが…」などの前置きを入れるとか、自分の意見を少し柔らかく伝える方法はいくらでもあります。
しかし、こちらの記事の最後にある「情報発信の仕方」にも書いたように、
Twitterは140字なので細やかな表現や繊細な表現、正確な表現が難しいのです。
https://sanoshimon.com/2019/05/26/1%E3%83%B6%E6%9C%88%E9%96%93%E3%80%81%E6%AF%8E%E6%97%A5%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%82%92%E6%9B%B4%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%9F%E7%B5%90%E6%9E%9C%EF%BC%81/
”Twitterの140字システムと拡散アルゴリズムは、ヒューリスティックを加速させる。これ割と「ヤバめ」だと思ってます。というのも、“正確”より “分かりやすいコンテンツ” だけが人気になり拡散されていく。”
140字だと、正確やよりもわかりやすさが優先されてしまい、
しかもわかりやすい言葉ほど直接心に届いてしまいます。
「バカ!」とか「好き!」という言葉って、短くてわかりやすいから心に直接響きますよね。
「朝三暮四のサルのようだ」とか「月が綺麗ですね」では伝わるメッセージは複雑になりますが、理解するのに少し時間がかかります。
140字の制限があるTwitterでは自分の意見や情報を伝えるために、
「〜だ」などと断言する言い方を使ったり主語や目的語など言葉を多少の省略をすることで、文字数を節約して他の所に文字数を使う努力をしている人が多いです。
私もその一人。
ですが、
特に否定的な意見の場合は、
「〜だと思う」「〜だと思います」を使わないことによって丸い印象が消えて、
相手を直接切り捨てることになります。
しかも、断定的な言い方は伝わりやすいので相手を不快にさせる要因にもなります。
もし自分がそんなことされたら気持ちいいですか?
もし気持ちいいと思うなら、
それが気持ちいいと思う人たちのコミュニティの中だけでそれをやってください。
もし他人と意見交換したいなら、相手に明らかな過ちや悪意がない限り相手の土俵に上ってください。
好き勝手に相手のコメント欄で暴れた後に相手にされなかったからといって、
「話にならん」とコメントして終えるくらいなら最初から議論をする資格がありません。
断定や省略で意見を伝える、
これはある程度は効果があるし必要な能力だとも思います。
ただ、他人のタイムライン上でやる必要はないと私は考えています。
もしそれをやるならリプライではなく自分の投稿でやってください。
本当にその文章で自分が伝えたいことが伝わるか
これは最近よく思うことです。
最近、ありがたいことにSNSでコメントやメッセージが送られてくることが多くなりました。
その中で、
長すぎる文章だったり短すぎる文章(主語や目的語などが省略されすぎの文章)で結局何が言いたいのかサッパリわからない、ということが多々あります。
「自分の文章読解力がないだけだろう。」と思って読み直しても本当にわからない。
専門用語などが使われている訳でもないのに。
なぜこういうことが起きるかというと、
文章が短い場合は、
文章を書いた人が「自分にとっては当たり前のことだから省略しても伝わるだろう。」と無意識的に思ってしまうことが原因だと私は考えています。
文章が長い場合は、
「そもそも何を伝えたいのかまとまっていない」のが原因だと思います。
まとめ
▶️ネットで意見や情報を発信している人に伝えたいこと。
1. 読みやすさにこだわる。
「これ読みづらいし、なんか小難しいこと言ってるな」で終わらないような書き方を工夫。
2. 伝わりやすさにこだわる。
「この書き方で伝わるかな?」と常に自問自答。
伝わらないと、折角の熱量が勿体ない!
— 佐野 主聞 / ピアニスト×ブログ×YouTube (@Shimon_Sano) May 28, 2019
せっかく意見を言うなら相手に伝わって欲しいですよね。
だとしたら、相手の視点から考えて文章を書くための想像力はある程度必要だと思います。
私自身、まだまだ自分の発言に対して「あー失敗したな!」と反省することが多々あります。
完璧は無理なので自分ができる範囲で相手に敬意を払いつつも、
しっかりと伝わるメッセージ性を追求していけたら良いなと思っています。