こんにちは、しもんです!
※今回の記事は、いつも私のブログやYouTubeやTwitterを見てくださっている方向けです。
超簡単に結論からいうと、
✔︎ 耳で聴いて判断しろ!
です。
正直なところ、これに尽きます。
ピアノで両手を弾けるようになるための手順をまとめてみる
ピアノの練習は、
✔︎ 頭と体と耳を使ってリズム・メロディー・ハーモニーを感じる→を繰り返して自身の深いところに根付かせて無意識でも弾けるようにする行為
ですが、今日はそのための具体的な方法を書きます。
リズム・メロディー・ハーモニーはどう感じれば良いかというと、自分の声に出して歌ってみたら基本的に解決します。
実際にあなたが歌ったものや自分の頭の中になっている音楽をそのままピアノで表現しましょう。
その時に、
・頭を使って弾く前に出したい音を想像しておく
・体を使って出したい音を出す
・耳を使って出したい音が出たか確認する
この3つが基本です。
まず、上記の「頭と体と耳を使ってリズム・メロディー・ハーモニーを感じる」ができない場合にするべきことは、以下の3つです。(3つを組み合わせて練習します)
・声部を減らす(片手ずつ練習する)
・テンポを遅くする
・部分練習する
上記の3つはどれも、自分の能力が使えるレベルまで落としているだけです。
アマチュアの方は特に、自分の能力が使えない高いレベルで弾き続けて「弾けない」と悩んで時間と労力を浪費しています。
例:弾けていないのに速いテンポで両手で通し練習をする etc.
こんな練習をしていては成長スピードが遅くなるばかりではなく、害になってしまって最終的に遠回りをすることになります。
片手ずつの練習(声部を減らす)時にやること
まずは片手(もし片手で2声弾いているなら1声ずつ練習する)で弾きますが、その時にその声部のみに集中して弾きます。
もう片方の手や他の声部はまだ考えなくていいです。
まずは一つの声部にフォーカスして練習します。
曲全体を知るためだったり、気分的に両手で弾いてみたいときは是非とも弾きましょう。
たまに、「片手だけでちゃんと弾けるまで両手では弾いちゃダメだ」と言う先生がいらっしゃいますが、曲やピアノに対する生徒の興味を奪うくらいなら両手でたまに弾いた方が良いです。
・曲全体の感覚を知ることができる
・自分がどれだけ弾けていないか痛感できる
・レベルが高ければ、全体を見通した上での問題点を把握できる可能性がある
・生徒の興味や好奇心を奪わずに済む
以上の理由から、両手で弾くことは悪いことではありません。
しかし、1,2回両手で弾いたらすぐに片手の練習に戻った方が成長は速いです。
さて、片手ずつ弾いたあとにするべき練習は、
✔︎ もう一度片手を弾いて、もう片方の声部を歌う(頭の中で鳴らす)
これはリズムやメロディーやハーモニーを感じるために必須の練習です。
これをしてから両手で弾くと “音楽的に” 右手と左手が合いやすくなります。
さらに、これは片手でも両手でも使える練習方法ですが、
・(鍵盤をほぼ見ずに)鍵盤の位置や指番号、体の使い方(ハンマーや弦への意識)、耳の使い方(空間に放たれた響き感覚)を意識する
・(楽譜を見ずに)楽譜を頭に思い浮かべる
『鍵盤の位置』というのは、音と音の間を感じる(メロディーを感じる)行為でもあります。それぞれの音の鍵盤と鍵盤の距離を感じながら音程も歌うのです。
そして、出された音を耳で聴くことによって頭と体と耳が一致していきます。
『指番号』は、まだその音を弾く指がどこかわからなかったら弾けないのでちゃんと弾く前に想像しておきましょうってことです。
『体の使い方』はざっくりとしていますが、
鍵盤をただ弾くだけではピアノをうまく鳴らせないし歌わせられないので、ハンマーやハンマーがついてる棒(シャンク)や弦への意識をしようってことなのですが、これは「自分がこう歌いたい、こう弾きたい」というものを表現して耳で聴いて確認していれば自然と無意識のうちにできるようになってくることだと思います。(ただ、ピアノの構造を理解したり言語化できる能力も大切です。)
とにかく、耳で聴いて判断するのが一番大事です。
音は空間に放たれてそれが聴いている人の耳に届くので、その音が鳴っている空間や時間への意識がないと聴いている人に本当の意味では届きません。
とにかく聴きましょう。
自分の音にできるだけ責任を持って聴きましょう。
そうすれば、より奥深くて楽しいピアノの世界に行くことができます!
そして、両手で練習するわけですが、
両手で練習してうまく行かなかった場合はその問題点を解決するために
・声部を減らす(片手ずつ練習する)
・テンポを遅くする
・部分練習する
を組み合わせていきます。
・両手のままテンポを遅くして部分練習
・片手の練習に戻る
・片手と歌の練習に戻る
など。
自分で自分の問題点がわかっている時点でそれはもう解決したと言っても過言ではないので、あとは「どう練習するか」だけです。