エッセイ

『天才』という言葉にモヤっとするとき

こんにちは、しもんです!

みなさん、「天才」という言葉を使うときがありますよね。
特にYouTubeやSNSのコメントでよく目にします。

実際、私もよく使います。

でも「この言葉って安易に使いたくないな」と個人的には思っています。

『天才』という言葉にモヤっとするとき

「天才」というほめ言葉は、

『相手の能力を100%称賛する』と同時に、
『自分の能力を見限る』という意味合いも個人的には感じてしまうので、この言葉を使うときはかなり気をつけるようにしている。

冗談で使う時はあるけど、本気ではまず使わない。
自分の未来の能力が失われていく気がするから。

言い方を変えるならば、

✔︎「天才」という言葉で済ませて、相手を自分とは違う領域に置くことで自分の成長を阻害してしまう

と思うのだ。あくまでも個人的な意見として。

自分の能力に最初から諦めているなら(その人を超えることができないと思っているなら)、使ってもいいと思う。

でも、「自分はその人を超える人物だ」と思っているなら安易に天才という言葉は使わない方がいい。

なぜなら、自分が成長しなくても良い理由を作ってしまうことになるから。

モヤっとポイント

「天才」は後天的に身につけたものであることが多い。

天からのギフト、というより努力で身につけたものなのだ。
シンプルに、その人が好きだったことを突き詰めただけだったりする。

「それが天才なんだよ」って言われたらそれまでなんだけど、それと同じことができる人からすると「それは特に天才ではないよ」と反論したくなってしまうのだ。笑

ここがモヤっとポイント。

私自身は「天才」って言われたらめちゃくちゃ嬉しいし、自分でも自分のことは天才だと思っている。

でも、私と同じような能力を持っている人からすると、

「天才と評価した第3者のあなたはその人のことしか知らないからその人を天才と思うだけで、その才能を持っている人は世の中にゴマンといるよ」

って感想を持つこともある。
ここら辺が『他の天才』からするとちょっとモヤっとするポイントになる。

 

「天才」って言葉で第3者が勝手に格付けをすることで、自分や他の人が入れない領域を作ってしまっている感じがするんですよね。

 

「天才」と呼ばれている人が、同じ分野の人を褒め称えるときに「天才」というならものすごく説得力があるけど、

第3者がまったくその分野に精通していないにもかかわらず、勝手に領域を作ってしまうことにモヤモヤするのだ。

 

天才という言葉で格付けするには、その人もその分野に精通していたりある程度の実力が必要だと思う。

ただ、実力がある人は自分と同じ分野の人を天才だと言いたくはないものだ。

それどころか「おれの方が天才だよ」と心の中では思っている。笑

 

やはり「天才」という言葉は、

“その分野で天才になることを諦めた人”が使う言葉だと思う。