意見

生徒を怒るのは、やはり先生に原因があると思う

こんにちは、しもんです!

・生徒が練習してこない

・レッスンにおけるマナーが悪い

この2つに悩んでいる先生は多いのではないでしょうか?

気持ちはとてもわかります。

今日は、そんな先生方の助けになる記事かもしれません。
(あえて少し厳しい意見も書きます)

先生方が生徒に対してヤキモキする気持ちは理解できます。
しかし、Twitterでタイムラインに流れてくる「生徒のダメなところを嘆いている先生の投稿」を見るたびに、

エセ関西弁を操る男

それ、生徒のせいじゃなくてあなた(先生)にもだいぶ原因があると思うで

と思っています。

必要なのは、「自分原因論」と「課題の分離」です。

世の中のピアノの先生たちは生徒に対して結構な頻度で怒ってるみたいだけど、生徒の何に対して怒ってるんだろう。

15年レッスンしてきたけど、生徒に怒ったことなんて一度もない。

生徒が音楽が好きで、先生が生徒に尊敬されるような行動をしているなら怒るような状況はそもそも生まれないと思う。



どんな状況だとしても、 生徒に対して怒らないといけないのは先生側に問題がある。

たとえ、音楽や作曲家を愛していない演奏をする生徒や、レッスンのマナーが悪い生徒がいたとしても、それは怒る理由にはならない。

「厳しさや難しさ」を「奥深さや楽しさ」に変換して伝えるのが教師の役目だ。

生徒を怒るのは、やはり先生に原因があると思う

生徒は敏感です。

先生であるあなたが尊敬できないような行動や生活を送っていたら、敏感に察知します。

まず、生徒のせいにしてしまう原因を考えてみましょう!
ちなみに、今回書くことは子供に対する親の接し方にも当てはまる部分があるはずです。

生徒のせいにしてしまう原因

まず、生徒にせいしてしまうのは「原因自分論(自責思考)」で考えられていないからです。

「自分に理由がある」と考えたら色々な解決策が見えてくるはずです。

・生徒の人生を自分の人生にしない(自分の人生は自分の人生としてしっかり歩む)ように演奏家としてコンサートなどをやり続ける

・レッスン以外にも、自分の人生と言える趣味や仕事を作る

・レッスンシステムを根本的に変える

など。

解決策① 自分の人生を歩む

人生においてレッスンが「仕事や、仕事以外の自分のやりたいこと」のうちの一つである先生は、生徒との関係が良い意味でサッパリしたものになりやすいです。

逆に「仕事はレッスンしかしていない。趣味もあまりない」…という先生は、生徒の人生を自分のものだと勘違いしがちです。なぜなら、生徒にしか自分の存在価値を見出せなくなる可能性があるからです。(※)

子離れできない親もこれに当てはまります。

生徒の人生は生徒のものです。子供の人生は子供のものです。
決してあなたのものではありません。

演奏家としても活動しているピアニストや、趣味や好きなことがたくさんある先生は時間や労力をしっかりと自分に使っているので、生徒に割ける時間や労力が限られています。

割ける時間の中で精一杯生徒のことを考えて手助けする。

そして、自分の時間はしっかりと自分の人生のために使う。

後進の指導はほんとうに素晴らしいものですし、後進の指導がないと私たちピアニストは存在していないと言っても過言ではないでしょう。

でも、「レッスンが全て」になってしまうと、生徒に自分の人生を託すことになってしまう可能性がある。自分の存在価値を他人に求めるのはやめましょう。


※もちろん、レッスンをすること自体に自分の存在価値を求めるのは良いことです。
他者貢献は幸せに繋がります。

しかし、他人はコントロールできません。
だから、レッスンに自分の存在価値を感じるとしても、生徒(他人)に自分の存在価値を求めるのはやめましょう。

「他人をコントロールできない」という当たり前のことに嘆いている先生がなんと多いことでしょうか。

生徒に与えられるのは”影響”だけです。
あなたが生徒に尊敬されるような行動を率先してやっていってその姿を生徒に見せるしかないのです。

他人の人生を歩まず、自分の人生を歩みましょう!

解決策② レッスンのシステムを根本的に変える

生徒に文句を言う先生方に伝えたいことがあります。

正論しもん

文句を言うならレッスンするのやめたら?

文句を言いたくなるような生徒を集めてレッスンしているのは、先生であるあなた自身です。

もしあなたがいくら生徒に尊敬されるような行動をしていても、生徒が練習してこなかったりレッスンのマナーが悪くてそれが嫌だと思うのであれば、生徒をやめさせればいい。

いくら先生が尊敬されるような行動していても、練習してこないのであればそれは生徒の課題です。(課題の分離)

だから、嫌なら生徒さんにやめてもらえばいい。

それをしないということは、先生であるあなたはその環境を自分で受け入れているということです。

嫌なら環境を変えるしかない。

だから、私はすべて単発レッスン(音楽教室として運営せず、レッスンにいつくるかは生徒本人に決めてもらうシステム)にしています。

単発レッスンにしたら、音楽・ピアノが大好きでやる気がある生徒さんしか来ません。

練習をしてこない人とかマナーが悪い人なんてそもそも来ないのです。

さらに良いこととしては、
時間に縛られないので自分の時間をとりたければ自由にとることもできます。

その時間で新たな仕事をしたり趣味に没頭したりして人生の豊かさを感じることができます。

生徒の愚痴や文句を言う気持ちはわかる

冒頭で申し上げた通り、愚痴や文句を言いたくなる気持ちはわかります。

そして、その愚痴や文句を言うことによって共感して救われる他の先生方もいらっしゃると思います。

なので、一概に愚痴や文句をSNSに投稿するのが悪いとは僕も思っていません。

でも、他人に文句や愚痴が出てくるのは自分の人生を歩んでいない証拠でもあると思います。

人と関わることは本当に素晴らしいことですし、人生を豊かにするためには人間関係は必須です。

でも、全ての人と良い関係を結ぶ必要なんてないのです。
生徒だとしても、他人は他人。

そして、どうせ他人と関わるなら良い関係を築ける生徒さんと関わった方が良いと思いませんか?

嫌なら断る権利は誰でも持っています。

先生であっても生徒であっても嫌なら離れたら良いのです。

嫌な人間関係を続けていられるほど人生は長くない。