基本、寝たら嫌なことなんて忘れるんだけど、
昨日のあの演奏会のことは今日も反芻してしまった(笑)
今日は、昨日ブログに書いたスタッフのことではなく演奏者のことを。
言葉を選ぶのが難しいですが、
プロとして活動してるにも関わらず良くない演奏…というのは、
大きく分けて2つあると思う。
1.練習不足
2.勉強不足
これは一見同じことかと思うかもしれませんが、
1は、
耳の使い方、身体の使い方、頭の使い方、その曲や作曲家についての知識や作曲語法などは会得しているけど、それを音楽として完璧に表現するまでの練習ができていない状態。
2は、
練習は沢山しているから弾けているように聞こえるけど、そもそもピアノの基礎や音楽的な耳の使い方を知らない。作曲家に対する知識や弾き方も知らない。
頭の悪い演奏。
頭の悪い演奏。
昨日の演奏は、2番だった。
耳が全く使えてない上に(ショパンを弾いてるのに4小節くらいペダルにごりっぱなしetc.)、
ピアノの響かせ方も知らず、音の説得力がすごく弱い。
身体を動かしまくってるだけで、全く音になってない。
全く無駄な動き。
素人に毛が生えたような状態なのにも関わらず、
それ以上勉強しよう、成長しようとしないまま、自分の演奏に満足して年を重ねてしまった感じ。
自分のしたことに対して
「納得」はすべきだけど、
「満足」したら終わりなんですよね、人間って。
「満足」したら終わりなんですよね、人間って。
昨日の演奏者は、
きっと自分が勉強不足であることすら気づいてなくて、
クラシック音楽家のプロとして、まだ最低限のラインを超えていないのに、それに満足して自分の感性だけで弾いてしまっている印象を強く受けた。
本物に似せた偽物。
これって才能とかじゃなくて、
ただ勉強すればわかることで、変えられることなので、
是非とも勉強してほしい。
生涯、学ぶことに終わりはない。