楽譜

ブルグミュラーに見る、エディション(出版社)による違い 〜 クラシック音楽における楽譜選びの大切さ〜

今、とある企画のために
「子供たちが弾くピアノ曲」の、出版社による違いを見ているのですが、

例えばブルグミュラー25の練習曲「素直」。

 

 

上が全音楽譜出版社。
下が音楽之友社。

色々な違いが見て取れると思うけど、
上の楽譜の、
下から2段目の最後の小節に(2カッコの後に)
 f(フォルテ)という表示があるけれど、


これを音楽的に正しい表現として演奏することがそもそも難しい。

このフォルテの本当の意味と、音楽的な表現の仕方を生徒さんに教えられる先生が果たしてどれだけいるのか、

…個人的にはかなり少ないと思う。

このフォルテを表現するために、
子供たちは鍵盤を叩いて音量のみで弾いて、

非クラシック音楽的になってしまう危険性があるから、

どれだけ美しく、

音量だけではなく音色でフォルテという個性を表現できるか。

それを先生はどう伝えるか。




そこで1つ思いつきました!

私だったら、
あえて複数の異なる楽譜を用いて、
生徒さんと一緒に音楽的な表現の違いを見ていくかな、と。

生徒さんも音楽の面白さや、音楽的な楽譜の読み方を学べるのではないかと思います。

 

まとめ

とにかく言いたいことは、

「どの版を使って、
生徒さんと共に楽譜に書かれた作曲家の言葉を読み解いていくかが大事。」


ということ。

版によって、
解釈も教えることも色々と変わるので、


もしフォルテが書いてある版を使うなら
フォルテという個性や音色をしっかり生徒さんと共有しないといけない。
「フォルテだから強く!」と教える先生が1人でも減りますように。

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