エッセイ

【数値データ】クラシック音楽の市場規模からクラシック演奏家の働き方を考える

こんにちは、しもんです!

今日は、本日私が勉強したことをシェアします。

しかし、先にお詫びしたいのですが、
最新データや詳しいデータを手に入れるためには何十万円というお金がかかることを知ったので、過去のデータからの引用と私の経験や主観に基づく記事になっていることをご了承ください。

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クラシックを仕事にしているみなさま、そして仕事にしようとしているみなさま、
『クラシック音楽の市場規模(ライブや演奏会)』をご存知でしょうか?

こちらのデータは「ライブ・エンタテインメント白書2019」からの出典です。
(コロナで大変なことになった2020年版もすでに出版されていますが、2万円以上するので私は買えません…どの業界でも市場規模を調査したデータはものすごく高く売られています。40万円くらいするデータもある。)

今の私にはそのデータを買うお金はないので、昔のデータを出典・引用させていただきます。

今日は半日、いろいろな市場調査のデータをググって調べていたのですが、

しもん
しもん
最新で、もっと詳しいデータがほしい!!

と心から思いました。

一個人では手が出ないし、法人契約しないと手に入らない情報もあったので最新のデータを手に入れるのは諦めました。笑

クラシック音楽の市場規模から働き方を考える

2019年までちょっとずつ市場は大きくなっていっていますが、クラシックに携わる人間として見ないといけないデータは、

ポップスの市場規模:約3,780億円

クラシックの市場規模:約318億円

この差です。

ポップスとクラシックの『ライブの市場規模』は11.8倍の差があります。
言い換えると「ライブやコンサートに行く人×使われるお金」の差が11.8倍ある、ということです。

そもそもクラシックはポップスと比べると “コンサートでは” 稼ぎづらいジャンルであるということです。

 

ちなみにちょっと寄り道ですが、
国内のゲーム市場規模は2019年では1兆7,330億円です。(出典:ファミ通ゲーム白書 2020)すごいですよね。

あと、クラシックのコンサートの市場規模と同じくらいの市場を調べたのですが、ガチャポン(ガチャガチャ)の市場規模が2017年で319億円。傘の市場規模が2018年の段階で325億円でした。

クラシックにおける他の市場規模

クラシックを仕事にする人がコンサートの他にお金を稼ぐ手段としては、

・教える(音楽教室など)

・生放送

・動画投稿

・CD

など

が挙げられると思います。

最新のデータを提示できなくて申し訳ないのですが、音楽教室の市場規模は2015年の段階で1,024億円(矢野経済研究所より)でした。

クラシックの演奏会でお金を稼ぐよりは教えることで稼ぐ方が圧倒的に稼ぎやすいことがデータとしても示されています。

事実、クラシックを仕事としていく上で教える仕事で稼いでいる人がほとんどだと思います。

クラシックの市場規模が大きくならない理由

クラシックのコンサートは、”基本的には” マイクを使わずに生の音で届けるものですので動員できる人数が制限されます。

それが一番大きな理由だと私個人としては考えています。

「クラシックはわかりづらいから」とか、そういうことも理由としてあると思いますが、そもそも聴かせることができる人数が少ないというのがネックです。

そのため、コンサートの市場規模が大きくなりません。

しかし!インターネットの普及によって稼ぎ方が大きく変わろうとしています。

クラシックでも稼げるようになる道のり

2019年の動画広告市場は2,592億円でした。

2019年時点での情報だと、2020年には3,289億円、2023年には5,065億円になると予測されています。(動画広告市場における「音楽」の割合、そして「クラシック音楽の割合」に関しての情報はどうしても手に入れることができませんでした。)

しかし!

ひとつ言えることとして、
クラシック音楽だろうとなんだろうと動画の市場が拡大している限りその恩恵を受けることができるということです!

なので、いつも私が言っている結論になるのですが、

演奏家はSNSや動画を使って広く認知されるような行動をしましょう!

ということになります。

 

これからはラジオなどの音声コンテンツの市場も伸びていきますが、音声コンテンツは2020年で16億円、2025年にも420億円くらいにしかならないと予測されています。(『デジタルインファクト調べ』より引用)

全体で420億円なので、音声コンテンツにおける音楽市場はさらに小さくなります。

やはりやっていくべきは動画配信です。

 

音楽でお金を稼いでいくためには必要な手段だと思います。

 

まずは認知され、そして人気が出てきたら、コンサートの集客やCDなどの物販・音楽ストリーミングの音源のダウンロードなどにも繋がっていきます。

まとめ:クラシックの演奏家はどうやって稼ぐかを真剣に考えよう

今の時代はクラシックをやりつつも、他のジャンルと合わせて活動していく人も増えました。角野隼人(cateen)くんなどがその1人です。

そういう道も良いと思います。クラシックに関わらずいろいろなジャンルに届くので稼げる金額も大きくなります。

「クラシックだけをやっていく!」という人は、クラシック市場が小さいということを意識しつつ、より希少性の高い人物になっていく必要があります。

例えば、
「音楽以外のことで専門家になる」というのも素晴らしい方法だと思います。
他の分野で稼げたら音楽だけで稼がなくてもよくなりますからね😊

プログラミングで仕事をしつつ、演奏家もやる…みたいな人も今は増えてきています。

私は、演奏家×ブログ×YouTube×ピアノの先生×…みたいな感じで複数のことでお金を稼いでいます。

 

今の時代は副業や複業が必要です。

これからクラシックを仕事にしたい人(音大生など)は、具体的にどれくらいお金が必要かを計算してどのように働いていくかを考えることが大切だと私は思っています😃